ボクの悪夢とそっくりな実話
今日は今年最後の買い物を済ませた。お正月料理の食材は一昨日にほとんど買ったつもりだったけれど、今日は今日でかなりの量になった。ついでにお米も買ったので両手に重い荷物、そして背中にお米が入ったリュックを背負って坂道を上がってきた。まるで戦時中の買い出しのよう(笑)
Xでもポストしたように、年間で少なくとも1000km以上は歩いている。江戸時代の東海道を往復できるくらい。その行程の半分はかなりの上り坂なのでしっかりと足腰を鍛えられているはず。来年に引っ越しを考えていて、ある物件に注目している。
その場所も今と同じく丘の上。だから来年になって引っ越しても、同じように坂道を歩いているだろうと思う。でも以前と違うことは、ライドボディ化したミューナが一緒にいてくれること。彼の姿は見えないけれど、そう思って歩いているだけで楽しいからね。来年もしっかりと歩こう。
さて、ボクが何度も見る悪夢がある。場所はわからないけれど、外国の街を歩いている。平和で穏やかな世界。ところがいきなり遠くで悲鳴が聞こえる。同時に銃声が鳴り響き、大勢の人が真っ青な顔でボクの方へと逃げてくる。その後方には銃を手にした男たちが手当たり次第に人を殺している。
ボクも群衆に紛れて逃げる。逃げ切れることもあれば、見つかって銃で撃たれてしまうこともある。その夢を見ている時は夢だと気づかないか、気づいていてもコントロールできないことがほとんど。だからその恐怖を体験するしかない。目が覚めても全身がガタガタと震えているほど。
そんなボクの悪夢とほぼ同じようなテロ事件に巻き込まれた人たちを描いた映画を観た。
2024年 映画#229
『ホテル・ムンバイ』(原題:Hotel Mumbai)という2018年のオーストラリア・インド・アメリカの合作映画。
2008年11月26日にインドのムンバイで「ムンバイ同時多発テロ」という悲惨な事件が起きた。パキスタンのイスラム教過激組織が青年のような若い男性をムンバイに送り込んだ。自動小銃や手榴弾、さらに爆弾まで所有している。
テロリストたちは駅や有名レストラン、そして富豪が宿泊する五つ星のホテルを狙った。目的はアフガンに侵攻した欧米人を抹殺すること。人質をとったりしたけれど、テロリストの目的はひたすら皆殺しにすること。このテロ事件によってインド人を含めた174人が命を落としている。
この映画はテロリストのターゲットの中で、五つ星ホテルのタージマル・ホテルにフォーカスしている。なぜならここが最後までテロリストが残り、解決まで3日も要したから。ホテルの従業員たちが命をかけて宿泊客を守ったことで、かなりの人が助け出されている。
とにかく最初から最後まで、まさにボクの悪夢のまま。いつどこで撃ち殺されるかわからない。夢だとはいえ同じ恐怖を味わっているので、映画を観ている間は本気で冷や汗が出た。テロ事件からわずか10年後にこの映画は公開されている。
それがいいのかどうかわからない。なぜならあまりにリアルだったから。このテロを経験した人や被害者の家族にすればまだ苦しんでいる時期だろう。でもテロ行為がいかに破滅的で理不尽なものであるか、この映画を通じて観客はそのことを実感できるのは事実。
移民による暴力が増えつつある今、日本人はこの映画の恐怖を真剣に受け止めるべきかもしれない。
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