『源氏物語』の奥は深い
2025年のお正月は天気に恵まれていて、今日の神戸も見事な快晴。我が家はいつも1月2日でお正月モードが終わるので、今日からは平常運転。いつも通り買い物に外出したけれど、六甲の街の雰囲気はまだまだお正月という感じだった。
住宅地を歩いていても人が少ないし、阪急六甲駅やJR六甲道駅の周辺もひっそりしていた。ボクが通っているスーパーは今日から初売りなので、年末に比べたら少ないけれどそこそこ買い物客がいた。この週末には学生たちが戻ってくるだろうから、来週にはいつもの六甲になるだろう。
今日は買い物ついでに初詣も済ませた。ミューナの闘病中は1日置きに通った神社。新年の挨拶をして「今年もよろしくお願いします」と伝えてきた。この時期、ボクにとって新年の始まりは3つある。先月の冬至、お正月、そして節分。
この3つの始まりを意識して、毎年新たな気持ちで過ごしている。これで2つ目の新年であるお正月は終わったので、次は節分にその神社でお守りをいただきに行く。ちなみにボクと妻の結婚記念日は節分なんだよね。
さて、2024年ラストの読書記録を残しておこう。これで明日以降は2025年のカウントになる。
2024年 読書#114
『源氏物語』紫式部・著、谷崎潤一郎・訳 という書籍。昨年の大河ドラマは紫式部を主人公にした『光る君へ』という作品だった。それに合わせたわけではないけれど、1年以上かけて『源氏物語』の全作品を読了した。毎朝少しずつ読んでいたのでかなり時間がかかってしまった。
といっても『源氏物語』の通読はこれが初めてではない。過去に与謝野晶子さん訳による『源氏物語』を2度通読している。だからこれで3度目となる。与謝野晶子さんの訳は楽しく読んだけれど、理解するのにかなり苦労した。
『源氏物語』の特徴として、登場人物の名前がそのまま書かれることはない。官位でその人物を表すので、途中で昇進していると誰のことを書いているのかわからなくなる。同じ官位でも全く別の人物を語っていることが多々あるから。
過去2回でかなり苦労したので、3度目は谷崎潤一郎さんの訳を選んでみた。ボクとしてはこちらの方が好みかも。注釈が細かいので、人物の確認や平安時代の儀式等についてわかりやすかったから。さすが小説家だと思う。
ただ現代語訳といっても、谷崎潤一郎さんの文体はすでに今の言葉ではない。それゆえやはりピンとこない部分がどうしても残ってしまう。『源氏物語』はまだまだ奥の深い作品だと思っている。そのためにはより現代に近い文章で訳された作品を読みたい。
しばらくは『源氏物語』から離れるけれど、次に読むときまでにはどの作家の訳を選ぶか検討したいと思っている。好みの差はあるだろうけれど、口コミで人気のある作家の訳を探してみようと思う。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsとmixi2で告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする