最高に楽しいスパイ映画
今日は阪神・淡路大震災から30年。この当時、ボクの1日を思い返してみた。
1995年は妻と出会った年。でも出会いは秋のことなので1月17日の時点ではまだ知らない同士。ボクは京都市西京区の桂に住んでいた。桂離宮がある近く。早朝の地震で停電。ようやく電気が復帰した時には神戸の惨状に言葉が出なかった。
当時の職場は祇園の芸舞妓事務所。毎月17日はお茶屋さんの役員が集まる常議員会があった。通勤に使っていた阪急電車は動いていない。どうにか京都市バスが動いていたので、かなりの遠回りで市バスに乗って四条大宮に到着したのがお昼前。その時にはどうにか阪急電車が動いていた。
それで職場に駆けつけると、まだ出勤していない人も多い。それでも午後の常議員会は開催された。ボクは議案を用意して会議に参加。普通に会議が終わると、話題はやはり地震のことだった。京都でもそこそこ被害があって、お茶屋さんによっては壁にヒビが入ったりと大変だったそう。
午後からは職員も出勤してきて、どうにか通常の業務が終了。でもボクは夜も仕事があった。毎年1月には「八人会」というものが行われていた。京都市東山区を管轄する消防署長や警察署長等を料亭に招いて祇園の花街が接待するというもの。芸妓さんや舞子さんも呼ばれる。
その「八人会」にお茶屋組合の役員さんと出席した。神戸では大変なことになっているので、当然中止だと思っていた。ところが予定通り宴会は行われた。たまに余震があるなか、京都ではこんな呑気な状態だった。まだ当日なので、被害の全貌が明らかになっていないのもある。
さらにネットがない時代なので、情報が錯綜していた。それで躊躇しながらも、関係者の人たちは宴会に参加したのだろう。今ならSNSに投稿されて、おそらく大炎上していたと思う。同じ関西でもこれだけの温度差があった。今は神戸に暮らすボクとしては、思い返すと複雑な気分になる。
さて、話題を変えよう。最高に楽しめるスパイ映画を観た。
2025年 映画#10
『マイ・スパイ』(原題:My Spy)という2020年のアメリカ映画。写真のデイブ・バウティスタがJ.JというCIAのスパイを演じるコメディ映画。彼以外は知らない俳優さんばかりのなので、ある意味新鮮で面白かった。
J.Jは元軍人の特殊部隊にいた凄腕の工作員。ところが容疑者を皆殺しにすることが続き、犯罪現場から外されて監視役をさせられることになった。監視のターゲットはケイトという女性と9歳の娘のソフィー。
ケイトの夫はフランス人だったけれど、新種の核兵器を設計していた。その兄のヴィクターはテロリストで弟を殺して設計図を奪おうとした。ところが死の直前に弟は設計図をどこかに隠した。何も知らないケイトと娘のソフィーはアメリカに移住して密かに暮らしていた。
フランスからヴィクターがやってきてケイトに接触する可能性がある。J.Jの仕事はそれを監視すること。ところが9歳のソフィーは天才少女で、CIAの監視を見破ってしまう。そしてJ.Jに交渉を持ちかけた、内緒にする代わりにスパイの技能を教えてほしい、と。
ということで写真の2人のコンビが活躍する物語。色々とトラブルは起きるけれど、ラストはハッピーエンドの愉快な作品。特にソフィー役の女の子が最高に魅力的だった。アクションシーンも派手で見応えがあった。続編があるようなので、近いうちに観ようと思っている。
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