脳は高齢でも衰えない
昨日の朝のブログで、ガラケーを販売しているテレビショッピングについて書いた。大切なのは新しいことに対する好奇心を失わないこと。そうすれば高齢になっても時代の流れについていけると述べた。
そのボクの考えを裏付ける研究結果が公表されていた。
リンク先の記事は国立長寿医療研究センターが発表した内容をまとめたもの。これまでは10代の頃が脳の機能のピークで、成人すると徐々に衰えていくという考えが主流だった。いわゆる成長がピークに達することで脳細胞が徐々に死滅していくという考え方。
ところが最新の研究によると、人間の知能は70歳程度まで伸ばしていくことが可能だとわかったそう。大雑把に考えれば、その気になれば若い頃のままで脳の機能をキープすることができる。
知的な能力は2つあるとのこと。「流動性知能」と「結晶性知能」の2つ。どのようなものか記事から抜粋してみる。
「流動性知能」;新しい状況や課題に素早く適応する能力。
「結晶性知能」:経験や学習によって獲得する能力で、知識や言語能力などが当てはまる。
新しい研究結果によると、「流動性知能」は50代の中頃まで維持され、「結晶性知能」は70歳ごろまで伸び続けることがわかった。研究者は以下のように述べている。
「従来の学説では、流動性知能のピークは10代後半といわれていたが、実際には中年期まで十分に維持されていた。結晶性知能は学説同様、高齢になっても向上し、高い状態が保たれていることがわかった」とのこと。
ボクが昨日のブログで書いた好奇心に関するものは「流動性知能」だろう。ということは50代から60代になっても、好奇心を高めることで「流動性知能」をキープすれば、それらを「結晶性知能」として活かせるということ。
要するに筋肉と同じで、人間の脳は意気込み次第で鍛えることができる。もう歳だからと諦めたり、変化を恐れて尻込みしていると、「流動性知能」が衰えることで全体の能力が落ちてしまうんだと思う。この記事では高齢になっても脳を活性化させる方法についても書かれている。
とにかく好奇心を高め、新しいことにチャレンジすること。楽器の演奏や語学学習、園芸や旅行等の好きなことを続けること。もちろんそのためには足腰を機能させるための運動が大切。睡眠不足や食事にも注意が必要だろう。
やはり究極的には自分の能力を勝手に「制限」しないことだと思う。年齢のせいにして変化を恐れていると、諦めが好奇心を低下させ、動くことも億劫になって運動不足となる。そうなれば食欲もいまいちだったりと、何かと悪循環になりやすい。
人間の脳は生きている間は鍛えられることを自覚して、諦めることなく人生を楽しむことが大切なんだろう。祇園の芸妓さんが長寿で元気な人が多いのは、三味線の演奏や京舞を続けることで常に向上心を失わないからだろう。見習うべき生き方だと思う。
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