親子共作のエグいホラー小説
2日前に久しぶりのギックリ腰をやらかした。動けないほどじゃないけれど、そこそこ辛い状態が継続中。それでも月末恒例となった水回りのプチ大掃除を敢行した。
普通なら延期する辛さだと思う。でもボクは困難だと思えることに挑戦したくなる天邪鬼な人間。なので腰の状態にビクビクしながらも、どうにか予定通りに掃除を終えた。この達成感はやった人だけが受け取れるプレゼント。これで気持ちよく2月の節分と立春を迎えられそう。
さて、久しぶりにエグいホラー小説を読んでいる。上下巻あるうちの上巻を読み終えた。エグいけれどめちゃめちゃ面白い。結末が予測できないだけに、続きが気になって仕方ない作品。
2025年 読書#10
『眠れる美女たち』上巻 スティーブン・キング、オーウェン・キング共著という小説。なんと世界的なホラー作家であるスティーブン・キングと息子のオーウェン・キングが共著したホラー小説。ホラー精神は遺伝するのか、かなり突飛でエグい物語になっている。設定が実にユニーク。
世界中に正体不明の伝染病が発生する。女性しかかからないもので、ウイルス性のものかどうかも不明。とにかく女性は一度でも眠ってしまうと、そのまま目が覚めない。顔のあらゆるところから繭の糸のようなものが現れ、顔全体を覆ってしまう。
XX染色体に反応するようで、年齢に関係なく赤ちゃんでも老女でも女性は眠ってしまえばアウト。それで感染を恐れた女性たちは眠らないように強烈なコーヒーを飲んだり、覚醒剤やコカインを使用して対応している。でも男性に危険がないわけじゃない。
妻や娘が白い繭で顔が覆われる。驚いてその白い繭を剥がそうとすると大変なことになる。繭を剥がされた女性は凶暴化して男性に襲いかかる。男性が死ぬまで執拗に攻撃を続け、その後は再び繭を作って眠ってしまう。
それゆえ男性の遺体もあちこちで見つかる。あるいは襲われそうになったことで、自分の妻や娘を撃ち殺す男性もいた。まさにカオス状態で、絶望した男性たちによる暴動もあちこちで発生している。
主人公として登場するのは女性刑務所の囚人や看守たち。女性が収容されているので「オーロラ病」と名付けられたこの繭から逃げられない。眠らないように囚人たちは協力しているけれど、刑務官による発砲事件まで起きてしまう。
その刑務所で精神科の医師として勤務しているクリントという男性がメインの主人公。クリントの妻は警察署長で眠らずに対応したけれど、上巻の最後には力尽きて眠ってしまう。この病気の鍵を握っているのがイーヴィと名乗っている超美人の女性。
イーヴィは覚醒剤を密蔵していた連中を皆殺しにしてクリントの妻に逮捕された。それで刑務所に収容されたけれど、彼女だけはどれだけ眠っても発症しない。それを知った男たちは、免疫を持つ彼女を捉えようとして刑務所に殺到しそうな勢い。
ところがこのイーヴィは普通の人間ではない。世界中で起きているすべての出来事を把握している。まるで神か悪魔のような女性。男性を簡単に殴り殺すという恐ろしいパワーも持っている。
イーヴィはクリントに対して、元の世界に戻したければ暴漢から自分を守るように言った。それしか世界を救う方法はないとのこと。
まだ謎だらけだけれど、続きを読みたくてウズウズしている。この作品、誰か映画化してくれないかなぁ。
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