習慣が身につく必要な期間
ここしばらくは腰痛とのせめぎ合いが続きそう。でも治すコツはわかっているので、時間をかけてやるしかない。そんな腰の状態でも、いつものように朝の掃除をした。なぜなら完全な習慣になっているものは、やらない方が落ち着かないから。
それゆえ面倒だけれどやらなくてはいけないことは、習慣にしてしまうとさほど苦痛ではなくなる。むしろやらない方が気持ち悪い。ところが新しいことを習慣化するにはある程度の時間が必要。これまで3週間続ければ、新しい習慣が身につくと言われてきた。でもそれは正しくないらしい。
3週間説は真実ではなかった。新たな習慣を身につけるには平均2か月
そもそも3週間説というものは、1950年代にアメリカの整形外科医が書いた著書から広まったものらしい。科学的な検証によって導き出された数字ではないので裏付けがなかった。
そこでサウスオーストラリア大学の研究チームが新しい習慣が身につく期間について実験を試みた。習慣化にはかなり個人差があって以下のような結果が出ている。
『その結果、習慣形成に必要な期間は平均で59~66日(約2カ月)であることがわかった。ただし、個人差が大きく、最短で4日、最長で335日(約1年)かかる場合もあるという』
たった4日で身につく人もあれば、1年以上かかかる人もある。平均するとほぼ2ヶ月という結果になった。だから新しい習慣を身につけようとしても、3週間説を信じている人は途中で諦めてしまうかもしれない。習慣化には個人差があることを知り、とにかく2か月はトライしてみることが肝心なのかも。
ボク自身の体験として習慣化したことはいくつもある。先ほどの掃除もそうだし、20歳になって始めた禁煙もそう。個人差があることなので断定できないけれど、習慣化を成功させるには3つの段階があると思っている。
(1)決心して宣言すること。
最初はやろうと決意することが大切。やらされているという感覚では挫折しやすい。習慣化にする意義を理解して、できれば家族や友人に宣言するのがいい。
(2)記録を意識すること。
ボクにとってはこの項目が最も重要。例えば1日禁煙できたら、それを2日に伸ばしたいと思う。そうして1週間、1ヶ月、半年という感じで記録を更新していうことに、ゲームのステージが上がるような気持ちよさを感じられたらパーフェクト。この感覚を得られるものは絶対に習慣化できる。
(3)やらない気持ち悪さを感じる。
記録を伸ばしていても、たった1日やらないだけで一気にテンションが下がる。もういいや、と投げやりになってしまう。習慣が身についていても、体調が悪かったり仕事が忙しいと、理由をつけて「今日はいいか」という気持ちになりやすい。でもここから身についた習慣が破綻してしまうことは多い。
だから継続していることをストップすることに、言葉にできない「気持ち悪さ」を感じられるようになればオーケイ。それは完全に習慣化された証拠であり、もし一時的に中断してもすぐに戻ってくることができる。この「気持ち悪さ」を感じない段階だと、その習慣はまだ定着していないということ。
リンク先の記事の実験で習慣化に4日しか必要なかった人は、おそらくこの3つが成立しているんだと思う。そういう人はやろうと決心するだけで習慣が身につく。そして必要ないと感じた時は、こだわりなくあっさりと切り替えできる。
習慣は執着にもなりやすいから、変化への柔軟性も(4)の項目として入れてもいい気がするなぁ。
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