結末を書くのが面倒になった?
昨日より気温はやや高めで、朝から晴天が続いていた神戸。でもブログを書いているこの時間(午後4時頃)になって寒冷前線が通過中。Xで動画をポストしたように雪が降ってきた。
この寒冷前線が通過したら、新しい寒波がやってくる。明日は今回の寒波のピークになりそう。いや、もしかしたら今年の冬のピークかも。この寒波も月曜日には終わるとのことなので、明日の外出を無事に済ませたら一息つけそう。
でも2月もこの時期になると、アウターの処分セールが始まっている。今日は妻がネットで格安のアウターを見つけてくれた。今のダウンジャケットは14年ほど着ているのでぼちぼち交換どき。それで早速購入したので次の冬に入れ替えをしようと思っている。
そんな寒波の真っ最中に、背筋が寒くなるはずのホラー小説を読んだ。冒頭から中盤までは期待できる展開だったけれど、結末まで読んでガッカリの作品だった。こんな中途半端な結末で終わらせるなんて、違う意味で背筋が寒くなった(笑)
2025年 読書#13
『パンの大神』アーサー・マッケン著という小説。
冒頭で科学者による怪しげな脳の実験が行われる。そしてその実験を受けた女性は人形のように感情のない人間になってしまった。その前提から時間が少し経過して、19世紀のロンドンで上流紳士が相次いで怪死するという事件が起きる。
その事件に共通するのがある女性。名前は変わっていくけれど、目撃者の証言によると同じ人物だった。息を呑むような美人だけれど、その女性と関わったり結婚した男性は自殺をしたり悲惨な死を遂げる。ということでその女性の正体を探るという展開で物語が進んでいく。
ここまでは期待でいっぱい。ところが終盤になってトーンダウンしていき、開示された結末にはガッカリするしかなかった。謎の女性は手術された女性の娘だという結末。そしていわゆる悪魔的な存在だと匂わせてある。でもそれだけ。
なぜこんな女性が現れたのか、その女性はどのような目的で男性の命を奪ってきたのか、というようなことが全く見えない。経緯も動機も明示されない怪死事件なんて面白くもなんともない。クエスチョンマークが残るだけ。
書き手の気持ちで読んでいると、この著者は風呂敷を広げ過ぎて結末を考えるのが面倒になったのでは? それは言い過ぎかもしれないけれど、そう思わざるを得ない物語の結末だった。
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