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高羽そらさんインタビュー

米ウクライナ首脳会談から見えるもの

昨日は大きなニュースが世界を駆け巡った。アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が決裂に終わった。予想はしていたけれど、まさかテレビ中継で口論をするほどの険悪な雰囲気になるとは思わなかった。

 

その会談の決裂に関して、いろんな意見が飛び交っている。

 

米ウクライナ首脳会談「決裂」…米国内の反応 「トランプに感謝」「米国の恥」「ゼレンスキーは無礼」

 

リンク先の記事によると、アメリカ国内でも意見が二分しているらしい。トランプ大統領の言動を支持する人もいれば、「米国の恥」だとして非難している人もいる。絵面的には大国のアメリカ政府がよってたかって小国のウクライナをいじめている雰囲気。それゆえ判官びいきの人も多いだろうと思う。

 

ボク個人の意見としては、今回のトランプ大統領の一連の動きには反発を感じている。ウクライナを抜きにしてロシアとの停戦協議をやろうとしたり、ウクライナに対して以前のように援助を求めるのなら、ウクライナの鉱物資源を提供するように迫っていることに引っかかるから。

 

ロシアとウクライナが戦争に至る経緯は様々な事情があっただろう。だとしても一方的に侵略しようとしたのはロシアであり、全力でそれを阻止しようとするウクライナの行動は当たり前。主権国家として当然の行為だろう。

 

でもトランプ大統領が考えているように、ロシアに利するような停戦となれば世界に対して禍根を残してしまう。武力で他国を脅すことが正当化されてしまうから。それゆえ今回の戦争に関して、アメリカ政府が恫喝するのはロシアであってウクライナではない。ここの部分がボクは納得できない。

 

でもアメリカの主張が理解できないわけじゃない。アメリカ国民の税金をウクライナの軍事力維持に使っているのだから、それなりの見返りを要求するのは当然だと思う。特にトランプ大統領は実業家なので、そのあたりの感覚は政治家というより商売人。最終的にはウクライナ政府がどう判断するかだろう。

 

今回の首脳会談の決裂がショックだったのは、ウクライナの現状から日本の未来が見えるから。日本とアメリカは安保条約によって強い絆が保たれている。アメリカ政府は、もし中国が尖閣諸島に手を出せば黙っていないことを明言している。でも今回のウクライナとの会談を見ると、その約束があてにできないのを感じてしまう。

 

もし中国が日本の領土を侵略しようとした時、はたしてアメリカは助けてくれるだろうか? 今回のウクライナのように、第三次世界大戦の勃発を理由にして、アメリカが日本の軍事援助から手をひく可能性がゼロじゃない気がする。

 

現状の日本にとってアメリカの軍事力は抑止効果として無視できない。けどそれが消えてしまうとすれば、日本は自らの力で日本の領土を守るしかない。でも現状においてそれが可能だろうか? 昨日の会談内容を見て、ボクが最も気になったのはそのこと。

 

ウクライナがロシアによる侵略を受けたのは、核兵器を放棄したから。もしウクライナが核を持っていれば、ロシアもそう簡単に手を出せない。それゆえウクライナが核の抑止力を手にするためNATO加盟を求めたことで、ロシアはそうなる前にウクライナに戦争を仕掛けたのだろう。

 

今の石破政権はどちらかといえば中国寄り。媚中政権だと揶揄している人もいる。だから現状において何らかの有事が発生した場合、ウクライナのようにアメリカに見捨てられる可能性はゼロじゃない。なのに現状の国防は憲法改正さえできない手詰まり状態。ウクライナの状況は人ごとではない。

 

最初に書いたようにトランプ大統領は商売人。だからアメリカに守ってもらうとするならば、それなりのものを提供することが欠かせない。もしそれが無理ならば、日本は自らの力で核武装しててでも他国への抑止力を強化する必要がある。

 

そんなことを考えていると、現状の日本では結局何もできない未来しか見えない。今の子供たちが成人した時の日本が心配で仕方ない。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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