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高羽そらさんインタビュー

安全を他人任せにする怖さ

ここ数日でウクライナ情勢が大きく動いている。アメリカのトランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対して、軍事支援の見返りとして鉱物資源の取引を強要した。けれどもアメリカ政府のロシア寄りの発言にブチ切れたゼレンスキー大統領によって交渉が決裂。

 

でも昨日になって、ゼレンスキー大統領がアメリカと再交渉することを表明している。兵器等の軍事支援だけでなく、CIA等による情報支援もストップしてしまったから。わかりやすく言えば「みかじめ料」を払わない小国のウクライナに対して、アメリカ政府というマフィアが脅しをかけた状態。

 

ウクライナがこんな弱い立場になったのは様々な理由がある。でも決定的に大きな理由は、自国の安全を他人任せにしてしまったことだと思う。ある記事を読んでそのことを痛感した。

 

【解説】 ウクライナは30年前に核兵器を放棄……なぜそうしたのかいま問う国民

 

ウクライナがソ連の崩壊によって独立したのは30年ほど前。でもソ連時代のウクライナには、ソ連の核兵器の3割が配備されていた。独立にあたってその核兵器をどうするかということが問題になった。なぜなら新たな核保有の主権国家が誕生することになるから。

 

だけど独立したばかりの貧乏なウクライナにとって、核兵器を維持管理する予算が取れない。そもそも核兵器はソ連のものだったし、手放すのが筋だという考えもあっただろう。けれども安全面では不安があった。そこで世界の主要国が協議した結果が以下の内容。

 

『30年前の1994年12月5日、ハンガリーの首都ブダペストで行われた式典でウクライナは、ベラルーシやカザフスタンと共に、アメリカ、イギリス、フランス、中国、そしてロシアからの安全保障の保証と引き換えに核兵器を放棄した』

 

これだけの大国がウクライナの安全を保証してくれている。だったら核兵器を手放そう。当時のウクライナ政府はそう判断した。当時のアメリカ大統領だったクリントンも「(ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンの)3カ国に対して安全保障を保証すると約束した。この3カ国の独立、主権、領土の一体性を、我々がいかに重視していくか強調するものだ」と述べている。

 

ところが現実はどうだろう? ロシアはクリミア半島に侵攻してウクライナ領土の侵略を始めた。なぜならウクライナには核兵器がないから。あわててNATOに保護を求めて加入申請したウクライナ。ところがNATOの核抑止力を嫌ったプーチン大統領によるロシアが本気で戦争を仕掛けてきた。

 

なのに安全を保証してくれていたはずのアメリカも、政権が変われば対応も変わってくる。守ってもらえるはずのアメリカ政府に脅されるという、なんともいえない辛い状況に追い込まれたのが現在のウクライナ。

 

その元凶となるのは核兵器を手放したことなのは間違いない。もしウクライナに核兵器があれば、ロシアも無謀な侵略をすることはなかっただろう。つまり自国の安全を他国任せにしていると、状況が変わった時には孤立してしまうということ。

 

これはそのまま日本にも当てはまる。日本は日米安保条約によって中国や北朝鮮、そしてロシアからの脅威に対抗している。自衛隊はいまだに憲法上は軍隊として容認されていないから、自国の安全を他人任せにするしかない状況。まさにウクライナと同じ。

 

もしアメリカにそっぽを向かれたら、中国による侵略がいつ起きても不思議じゃない。尖閣諸島を皮切りに、沖縄を併合しようという動きになるのは必至。日本政府も本気で自国による防衛手段を検討しないと、ウクライナと同じ立場になってしまう。

 

今の日本の状況は、自宅に鍵をかけずに警備会社に安全を託しているのと同じ。だから強盗が侵入しても対抗できない。空き巣や強盗の犯行を躊躇させるには、他人任せではダメだと思う。日本の未来が心配でならない。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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