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高羽そらさんインタビュー

戦争は始めるより終える方が難しい

アメリカのトランプ大統領の仲介によって、停戦協議が始まったウクライナ戦争。今のところインフラ設備の攻撃だけは自粛する方向で進んでいるけれど、本格的な停戦にはほど遠い。ロシアのプーチン大統領は自分の主張を曲げる気はなさそうだし、ウクライナのゼレンスキー大統領にしても侵略された領土の返還と平和の保証がない限り停戦に合意できない。

 

要するに戦争は始めるよりも、終える方が圧倒的に難しいということ。日露戦争が講和できたのは、日本がそれ以上戦争を継続する資金も兵力もなかったから。だからとりあえず勝利という名目で満州の利権は確保できたけれど、ロシアから賠償金を取ることはできなかった。もし日本に経済的な余力があれば、あるいはロシアに革命の空気感が満ちていなければ、日露戦争は泥沼化していただろう。

 

同じことがガザ地区におけるイスラエルとハマスの戦争にも言える。停戦協議が成立して、双方の人質解放が進み始めた。ところが数日前、イスラエルは停戦協定を無視して大規模な空爆をガザ地区に実施した。ハマス側の発表によると、400人以上の犠牲者が出ているとのこと。なぜ双方の争いは終わらないのかについて、書かれた記事を見つけた。

 

イスラエルはなぜ大規模ガザ攻撃を再開したのか、この先何が起こるのか

 

リンク先の記事を読むだけで、この戦争が終わることを想像するのが難しいと感じる。停戦協議など、その場しのぎの一時的なものでしかない。なぜなら双方の主張は絶対に相容れないから。

 

イスラエルはハマスをガザ地区から追い出したい。それゆえその目的が達せられない限り、常に攻撃体制を取り続ける。ハマスとしては、イスラエルが停戦を遵守する保証があれば人質を解放してもいいと考えている。だけどハマスの存在そのものを否定しているイスラエルが平和を保証するなどあり得ない。

 

だとすればハマスとしては人質を解放するわけにはいかない。イスラエルと交渉するために人質は絶対に必要だから。こんな状況で停戦が成立するのは無理だろう。トランプ大統領もイスラエル寄りの主張をしているので、ハマスとしては人質だけが命綱のようになっている。

 

イスラエルは今回の攻撃が「先制攻撃」に過ぎないと述べている。つまりまだ激しい攻撃を仕掛けるということ。ウクライナも、そしてこのガザ地区も、戦争を終えることの難しさを痛感するばかり。結局はどちらかが疲弊しきらないと戦争は終わらないのかもしれない。人間ってなんと愚かな生き物なのだろう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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