自転車による違反の厳罰化に賛成
ボクが暮らしている神戸のマンションは、やや小高い丘の上にある。それゆえマンションから最寄りの大きな道路に出るまで、かなり急な下り坂となっている。その道を歩いていて怖いのは自動車ではなく自転車。
自動車も雑な運転をする人がいるけれど、エンジン音が聴こえるからこちらも注意できる。ところが自転車はあまり音が聴こえない。だからいきなりすぐ横をすり抜けられて、ヒヤッとしたことが度々ある。それも尋常なスピードじゃない。
急な下り坂をノンブレーキで降りる人が多数いて、おそらく時速30キロは余裕で超えていると思う。原付バイクでもスピード違反になりそうな速度で自転車を走らせるなんて、どう考えても自殺行為。自転車は原付バイクと違ってブレーキの性能が劣るので、とっさの時には命に関わる事故になってしまう。
実際に無謀な自転車の運転で、衝突された歩行者が亡くなっている事例もある。恐ろしいのはそんな猛スピードの自転車に限って、後ろに子供を乗せていたりすること。それもたいていはヘルメットなど装着していない。もしボクの妻がそんな運転をしていたら、「子供を殺す気か！」と怒鳴りつけるだろう。
そんな自転車の交通違反に対して、ようやく厳しい法律が施行されることになった。
来年の４月から、16歳以上の人に対して自転車の交通違反が厳罰化される。具体的には「青切符」が警察官によって切られることになり、反則金が課せられることになる。その一例をリンク先の記事から抜粋しよう。
▼スマホの「ながら運転」：1万2000円
▼信号無視や逆走、歩道を走る：6000円
▼指定場所で一時停止しない：5000円
▼車に追い抜かれる際に道路の左側に寄らない：5000円
▼2台並んで走ることや2人乗りなど：3000円
▼傘を差したりイヤホンを付けながら運転：5000円
▼ブレーキが利かない自転車に乗る：5000円
これは本当にいいことだと思う。来年などと言わず、今すぐ施行してほしいと思うほど。本音を言えば自転車の運転に関しても、自動車と同じように免許制にすればいいと思う。でも現実問題として人的、あるいは経済的なコスト面を考えると無理なのはわかる。
だからせめて小中学校の義務教育の段階で、16歳以上になると自転車の運転に関して上記のような責任が課せられることを教育するべき。実際は小学生でも危険な自転車の運転をしているのをよく見かける。本当は反則金に年齢制限など必要ない。
でも小学生に反則金を課すのは無理だろうから、せめて無謀な自転車の運転が自分と他人の命に関わることを徹底して子供に教えてほしい。もちろん学校だけにその義務を負わせるのは難しい。だから親が子供に自転車の乗り方を教える時、そうした危険があるこも同時に伝えなければいけない。
でもその親が危険な運転をしているわけだから、子供にとって悪い見本ばかり目についてしまう。とにかく厳罰化によって、無謀な自転車の運転による交通事故が減ることを心から願っている。
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