太陽の光は天然の香水
我が家の洗濯パターンは、夜の入浴後に洗濯機をかけて部屋干しする。夏場だとそのまま朝には乾いているけれど、それ以外の季節だと微妙な場合が多い。ということで厚手の洗濯物はその段階で外干しにする。もちろん今日のような雨の場合は断念するけれど。
洗濯物の仕上げに外干しで太陽光をあてるのは、乾かすこと以上にお日様の香りが大好きだから。我が家は無添加の粉石鹸だけで洗濯している。ボクは人工の香料が苦手なので、柔軟剤等の香りが強いものは使わない。でも太陽の光を受けた洗濯物の香りは大好き。
ところがこのお日様の匂いが、ダニの死骸だという妙な都市伝説がある。ボクは信用していないけれど、真に受けている人もかなりいるらしい。そんな噂を全面否定する研究結果が公表されている。
「お日様の匂い」はダニの死骸じゃない!天日干しは香水成分が発生する
リンク先の記事はデンマークのコペンハーゲン大学の研究チームが発表した結果をまとめたもの。天日干しした時の香りはダニの死骸などではなく、太陽光によって合成された天然の香水とのこと。
太陽光で乾かした洗濯物から発する香りを分析すると、以下のような成分が検出された。
『そして分析の結果、直射日光の下で干したタオルからのみ、香水の原料としても使用される化合物のアルデヒドやケトン、香辛料のカルダモンに含まれるペンタナールが検出されたのです。さらには、柑橘系の爽やかな香りのもとになるオクタナール、バラのような香りがするノナナールなども見つかりました』
これが天日干しの時に発生する良い香りの成分だった。濡れた洗濯物が太陽光を浴びると、水滴が虫眼鏡のようになって紫外線を集光する。それによって洗濯物の成分が化学反応を起こしてオオゾンガスが発生する。それが良い香りの元になっているとのこと。
日本企業のカネボウでもこの現象について研究されていて、ダニが発生しない条件下でも「お日様の匂い」が発生したことを確認している。つまり「お日様の匂い」がダニの死骸だというのは、何の根拠もないデマだということ。
今日は雨なので天日干しできないけれど、明日は朝からいい天気らしい。きっと明日は太陽光による天然の香水を感じることができるだろう。
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