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高羽そらさんインタビュー

米国がやってはいけないこと

5月のこの時期になると、ヨーロッパにおいて第二次世界大戦の勝利を祝うイベントが多い。1945年4月30日にヒトラーが自害したことで、5月になって連合国の勝利が確定したから。

 

そんな記念日を祝いたいロシアは、ウクライナとの戦争を3日間だけ停戦すると一方的に申し入れている。昨日からその停戦が発効しているはずだけれど、ウクライナへのミサイルやドローンによる攻撃が停止していないという報道もある。要するにロシアの言うことは信用できないということ。

 

膠着しているウクライナ情勢をどうにかしようと、就任したばかりのトランプ大統領が停戦に向けて奔走している。ただ気になるのは停戦条件に関して、アメリカ政府がロシアによるクリミア併合を認めようとしていること。でもこれは絶対にやってはいけない。この記事を読めばその理由がわかるはず。

 

米国がクリミア併合を承認すれば国連憲章に違反、世界中で侵略戦争誘発も

 

第二次世界大戦に勝利した連合国の作った組織が国連。それらの国が常任理事国として居座り、日本のような敗戦国にはその席を譲ろうとしない。そんな国連の現状を見ている限り、本来の目的は機能しているとは思えない。常任理事国の「拒否権」が存在することで有名無実化しているから。

 

それでも第二次世界大戦のような悲劇を2度と起こさないよう、国連憲章というものが定められている。リンク先の記事から抜粋してみよう。

 

「われわれの生涯に二度も人類に計り知れない悲しみをもたらした戦争の災いから後世の世代を救うこと」

 

「すべての加盟国は、その国際関係において、いかなる国家の領土保全または政治的独立に対しても、武力による威嚇または武力の行使を控えるものとする」

 

ロシアによるウクライナの侵攻は、この国連憲章に反する行為であるのは明白。それゆえロシアが2014年に初めてクリミア半島に軍隊を送り込んだ際、欧州連合(EU)、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国は「ハーグ宣言」を採択してロシアに制裁を課した。

 

ところがロシアはさらにウクライナへ軍事侵攻を進めて現在に至っている。なのにもしトランプ大統領が戦争を終わらせるためにロシアによるクリミア併合を認めてしまえば、「やったもの勝ち」が世界に容認されることになってしまう。

 

この戦争によって大勢の人が祖国を追われ、命を落としている。少しでも早く停戦に持ち込みたいのは誰もが思っていること。けれどもその条件として侵攻したロシアの言い分を取り入れたなら、他国も同じことをやってもいいことになってしまう。中国や北朝鮮は諸手を挙げて喜ぶだろう。

 

さらにEU諸国が懸念しているのは、クリミアを併合したロシアの侵攻がそのままで終わらないという不安。「やったもの勝ち」で軍事侵攻を正当化したロシアが、フィンランド、ポーランド、そしてバルト3国等への軍事侵攻を行うのではと危惧している。

 

もしそんなことになれば、NATOとしても無視できない。当然ながら世界大戦が起きてしまう。その機に乗じて、中国も台湾制圧に動くだろう。北朝鮮は朝鮮半島統一の悲願に向けて軍隊を動かすかもしれない。そうなれば日本を含めた東アジアも世界大戦に飲み込まれていく。

 

それゆえウクライナ戦争の停戦に関して、ロシアの要求を飲むことは絶対にやってはいけない。少しホッとしているのは、ここのところトランプ大統領がプーチン大統領に不信感を見せていること。さらに昨日の報道では、アメリカ副大統領のヴァンス氏が、停戦に関して「我々はロシアの要求は過大だと考えている」と述べている。

 

とにかくロシアの言いなりになるのは、今後の世界情勢にとって最悪の結果を呼び起こすだけ。アメリカにはロシアに対して毅然たる態度をとってほしいと願う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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