異色な世界観の表現スキル
どことなく梅雨に入った雰囲気の神戸。朝からどんよりとした空で、歩いているとチラチラと雨粒が落ちてきたりした。週間予報を見ていると梅雨入りと言ってもいい気がする。そもそも梅雨入り宣言って必要?
このことについて昨日も妻と話していたけれど、梅雨入りや梅雨明け宣言は曖昧なもの。梅雨入り宣言しても晴れたり、梅雨明け宣言直後に大雨が降ったりする。天気図を見れば前線があるのはわかるし、ネットでは雨雲レーダーが最新のデータを更新している。
だからわざわざ梅雨入り宣言なんてしないで「日本は雨季に入りました」でいいんじゃない? いや別にそれもいらないかも。梅雨入り宣言しないと、何かマズイことででもあるのだろうか? いつもこの時期になるとこんなことを考えている。
さて、ボクの好きなイギリスのバンドにウェット・レッグというグループがある。デビューしてから新人賞を受賞して注目されている。そのウェット・レッグが7月にセカンドアルバムを予定していて、ここ数ヶ月でアルバムに収録されるシングル曲をリリースしている。
このバンドは異色な世界観を持っている。どことなく不思議な雰囲気で、曲も独自の色調を有している。でもこのバンドの曲を聴いているとその世界にハマってしまう。ということで出たばかりの新曲を紹介しよう。『CPR』というタイトルで、ボクが言っている異色な世界観を感じてもらえると思う。セカンドアルバムが楽しみだなぁ。
同じく映画で異色な世界を表現した作品を観た。でもこちらの方は、ボクの心に刺さらなかった。
2025年 映画#90
『バービー』(原題:Barbie)という2023年のアメリカ映画。写真のライアン・ゴズリングとマーゴット・ロビーが共演した話題作。いい意味でも悪い意味でも公開時にネットで炎上した作品。
ボクはこの二人のファンなので、彼らの演技について不満はない。ただこの映画の世界観にどうしても入り込めなかった。バービーといえばアメリカで人気の人形。このバービーの世界が異世界として存在しているという前提。
ところがある出来事がきっかけで、バービー世界と人間世界の境界線が開いてしまう。その出来事とはバービーの容姿が急に劣化したこと。そこで元の美しさを取り戻すため、バービーは自分のご主人である人間の女性に会いに行くという物語。
なぜこの世界観に入り込めないのだろう? いろいろ考えてみたけれど、ひとつはバービー人形に対する思い入れだと思う。日本では『リカちゃん』の方がメジャーな人形なので、バービーに対する印象が薄いのかも。
それ以外にはバービーの世界が存在するという前提に、もう少しリアリティを加味して欲しい気がした。バービー世界から人間世界に移動するシーンでは、どうしてもシラけてしまう。遊び感覚を通り越して、適当に作っている印象を感じてしまったから。
ライアン・ゴズリングの新しい映画としては、先日に観た『フォール・ガイ』の方が圧倒的に面白い。マーゴット・ロビーが演じた異世界作品では、ハーレイ・クインの彼女の方がぶっ飛んでいて楽しい。この映画で使われている異色な世界観の表現スキルがボクには合わなかった。
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