他人の言葉はあてにならない
今日も厄日が続いているなぁ。今月末から10月にかけて、いろいろとボク的に大切なことがある。そちらがスムーズに行くために、厄落としをしていると思うことにした。そう思えばどんどん厄介なことを歓迎したくなるものねw
まずはMacBook Airの修理。Twitterでも呟いたけれど、修理することを断念した。状況的に致し方ないとはいえ、修理店の優柔不断な対応にがっかりした。不透明な部分が多すぎるんだよね。
自分たちのところで手に負えない場合(ほぼ、そうなると言ってたがw)、アップルに送ることになる。そうするとメインボードの修理で6万円以上かかる。それも原因が特定できないとしても、とりあえずボードを交換する可能性が高いらしい。何よ、その中途半端な修理!
それで同じ不良が出た場合、90日間の保証しかない。せっかく直したのに91日目に同じ症状が出れば、再度修理に6万円かかる。それやったら、新品のMacBookが買えるやん!
こんなあてにならない店員さんの言葉を信用するのはやめて、いさぎよく修理をあきらめて処分することにした。幸いボクのMacBook Airはキーボードがダメなだけで機能的には問題がない。しばらくは外付けキーボードで仕事をすることに決めた。当分は、このパソコンに頑張ってもらおう。ということで出張したり、カフェで仕事をしようと思えば、もれなく外付けキーボードが同行することになるw
気を取り直して、妻とランチに行くことにした。先日テレビで紹介されていた神戸元町の洋食屋さん。午前11時の開店だけれど、ボクたちが15分前に到着するともう行列ができていた。
開店と同時に店内に入ったけれど、その段階で満員。あとから来た人は行列を作って待つことになる。これは期待できるかも、と思ってワクワクしていた。だけど今日が厄払いの日だと忘れていた。
ボクが注文したのはビーフシチューオムレツ。
妻が注文したのはカニクリームコロッケ。
正直に言うと、めちゃまずかった。二度と食べたくない。本当は店名の入った写真を撮影したけれど、営業妨害になるのでそれはやめておこう。
メインの料理はそこらのスーパーで売っている惣菜のほうが美味しいと思う。さらに付け合わせのサラダなんて最悪で、味噌汁は明らかにインスタント。威厳のありそうなコック姿の男性が二人で調理をしていたけれど、我が家で作る料理のほうがはるかに美味しい。
どうして行列ができるのかわからない。おそらくほとんどが観光客等の他府県の人だろう。テレビを信用して大失敗。他人の言葉はあてにならない、ということを改めて思い知らされた。
そして「他人の言葉はあてにならない」ということを証明したような小説がある。これはめちゃめちゃ面白かった!
『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ 著という本。
美人OLが数十ヶ所も刃物で刺され、火をつけて殺されるという事件が起きる。疑われたのは同僚のOL。その容疑者について大勢の人が語る。つまり他人の視点で、その人物を見ていくことになる。
その中心になっているのは週刊誌の記者。被害者と同じ会社のOLがその記者と友人で、電話で事件の話をするところから始まる。それをきっかけにして記者のインタビューで構成されるが、面白いのは容疑者に対する人物像の極端な相違。
天使のように言う人がいれば、まるで悪魔のようにけなす人もいる。次々と現れてくる容疑者に対する人物像をつなげようとしても、おそらく読者には無理だろう。イメージできるのはジキルとハイド氏のようなものだけ。どんな人物なのか、まったく想像できなくなってくる。
この小説が面白いのは、事件に関する資料が添付されていること。記者や登場人物がTwitterのようなものでやり取りしているログが提示されている。そこにも本音と嘘が入り混じる。
さらに記者が書いた週刊誌の記事が、本物と同じように資料に出てくる。その記事と記者が実際に行ったインタビューを比較すると、週刊誌の記事がどのようにして印象操作をするのかよくわかる。怖いよねぇ。
とにかく「他人の言葉はあてにならない」ということを思い知らされる小説だった。だって真犯人は、最初に記者へ電話して容疑者の事情を話した女性だったから。やっぱり他人の言葉はあてにならないw
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする