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高羽そらさんインタビュー

切なくなる料理本

今日は見事な秋晴れの神戸。機嫌よく朝の掃除に引き続いて大掃除を済ませ、午後からいつものように仕事をしようとした。

 

ところがとんでもない出来事が!!!

 

そのことでつい先ほどまで、パソコンに張り付いていた。

 

ということで時間がないので、何が起きたかは明日のブログに書こうと思う。今日のところは、昨日読んだ本を紹介しよう。

 

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『成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの』堀越希実子 著という本。

 

著者は亡くなった市川團十郎さんの妻であり、市川海老蔵さんの母親。歌舞伎役者の妻として市川家の食卓を支えてこられた。そんな希実子さんがどのような料理をこれまで作ってこられたか、写真やレシピを添えて紹介した料理本になっている。

 

就寝前に読むとお腹が空いてくる難儀な本だった。それほど美味しそうな料理が並んでいる。だけどこの本は、歌舞伎役者の妻としての日々を綴ったものでもある。

 

團十郎さんとの出会いから、亡くなるまでのこと。さらに息子の海老蔵さんや孫たちについて、歌舞伎界のしきたりを紹介しながら書かれている。苦労の多い大変なしきたりを知って驚くとともに、伝統を守ることの厳しさを感じさせられた。

 

でもこの本、最後まで読むと切なくなって涙が出てくる。なぜなら、この本を書くことになった希実子さんの気持ちが書かれているから。

 

以下抜粋〜

 

実はこの本を書こうと思ったのは、麻央ちゃんに読んでもらいたいと思ったから。

 

私がやることは歌舞伎の家のしきたりと料理を彼女に伝えること。そして、彼女がそれを次の世代に伝えてくれればいい。それはずいぶん先の話かもしれないけれど、主人の母親も、そうしたかったのではないかと思います。

 

歌舞伎の家のしきたりについては、私は番頭さんから教わりました。でも、料理は教えていただく機会がなかった。それだけは残念なんです。ですから、成田屋に伝わる味というものがまだまだ少ないわけでしょう。麻央ちゃんには頑張って、いろいろ料理を作ってもらいたい、そしてそれを残してもらいたい。

 

〜以上抜粋。

 

その麻央さんは、もういない。この本が出版されたのは、ちょうど1年前の10月。麻央さんの病気は公表されていたが、まだ生きたいと願って闘病されていた。この本についても、麻央さんが自身のブログで紹介されていた。

 

切ないよねぇ。この本に込められた想いを受け止めてくれる人が、この世にいないなんて。

 

でもこの本が残されたことで、海老蔵さんの娘さんや、息子さんも祖母の想いを知ることができる。麻央さんが残した二人の子供が、きっとこの想いを次の世代に伝えてくれるだろうと思う。そんな気持ちにさせてくれる、とても素敵な本だった。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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