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高羽そらさんインタビュー

今は昔……。

やりたいことや気になることが増えると、それに関する情報収集や勉強に時間が必要になる。それらを思いつくまま漫然とやってきたけれど、ここにきて生産性の悪さに自分のことながら閉口している。

 

そこで今朝から一念発起して、もっと時間を有効に使えるような動きを意識している。午前中に外出したので、仕事等は午後からしかできなかったけれど、なかなかいい雰囲気で貯まっていたことを処理できた。ちょっと意識するだけで、かなり生産性が上がる。

 

直感で動くのは大切だけれど、ある程度計画性を持った動きをしないと無駄が出ると思う。もっとも無駄だと感じるのが「くり返し」という作業。例えばTwitterのタイムラインを見るときにも、その「くり返し」を避けるだけでかなりの時間を節約できる。

 

ボクにとってTwitterは貴重な情報源。だから必ず目を通すようにしている。でも量が多いとき、早く終わらせたくてつい流し読みになってしまうときがある。するとこれはいい情報だと思ったツイートで止まり、もう一度じっくり読み返すという「くり返し」をやってしまう。

 

これが度重なると、無視できない多大な時間を無駄にしてしまう。それなら一発で読解するほうが効率的。時間を気にして先を急ぐのではなく、集中力を高めて確実に読み進めるほうが時間の節約になる。「急がば回れ」という先人の言葉は、的を得た助言だということ。

 

あと意識しているのは、頭のなかを複数の事案で同時進行させないということ。あっちのことを考えながら、こっちのことを考えると、どっちつかずになる。『今』考えるべきことを明確にして、それにキリをつけてから次のことを考えるほうが絶対にいい。「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉のとおり。

 

そう思うと、昔から伝わる言葉には本質を突くものが多い。そんな宝のような言葉が集められた本を読んだ。

 

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『今昔物語・宇治拾遺物語』。「今は昔」という決まり言葉で始まる日本の古典。この二つの作品から抜粋して、現代語訳にされた物語が収められている書籍。

 

ある著名な作家がこの古典をときどき読み返していると述べておられたので、以前からざっと目を通そうと思っていた。子供のころに絵本でよく読んだ物語がいくつかあって、とても懐かしい気分になった。

 

特定の著者が書いたものではなく、伝聞となっているものを集めたもの。だからこそ庶民の暮らしがわかって面白い。小説を書くうえでもいい刺激になった。元々は僧侶の講和などから物語化されたものが多いので、仏教的な要素はかなり強い。前世の因果でこうなった、というオチが多かったなぁ。

 

何が言いたいねん、という物語も多かったけれど、ちょっと笑ったり、ドキドキしたり、怖かったりして楽しめる作品ばかり。自分の栄達を狙って先輩の僧侶を毒キノコで殺そうと思ったら、その毒キノコが先輩僧侶の大好物だったという話には笑った。

 

兄弟が山中で鬼に襲われて、戦った末に鬼の手首を切り取った。家に戻ると母親の手首がない。つまり鬼は母親で、息子たちを食らおうとしていたという話。まるで現代の児童虐待の物語を象徴しているかのようだった。

 

あるいは外に女を作った男が、何年か経って妻の元に戻ると、妻は暖かく迎えてくれた。ところが翌朝になって妻の布団を見ると、それはすでにミイラ化していた遺体だったという話もある。ホラー小説の題材になりそうな怖い物語だった。

 

昔の人たちの言い伝えのなかには、現代でも有用なものがいくつもあるのだと思う。これは簡単に紹介するだけの本だったけれど、機会があればもっと本格的に書かれたものを読んでみたいと思った。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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