SOLA TODAY Vol.501
ここ数日暴落している仮想通貨。まぁ一時的なものだと思うので、そのうち持ち直してくるだろう。
そんな仮想通貨の根底をなしているのがブロックチェーンという暗号技術。通貨としての側面よりも、このブロックチェーンの利用が大いに期待されている。その代表がスマートコントラクトと呼ばれるもの。
商取引や不動産の売買等、契約に関するものをブロックチェーンを使って暗号化して、そのプライバシーを保全する。絶対に破ることのできない技術なので、利用価値が高いはず。ところがなかなか具体的な利用が一般に知られることはない。
そんな印象を持っていたけれど、先日ユニークな記事を見つけた。なるほど、こういうことにもブロックチェーンが利用できるんだと感心した。
高級品の偽造品防ぐ「ワイン・ブロックチェーン」。コンサルが日本で実証実験
ブロックチェーンの最大の特徴は、取引のすべてが台帳として記録されていること。その内容がブロックチェーンに関わるすべての人によって共有管理されているので、不正を働くことができない。取引が追加されるたびに、その内容が検証して保存される。
その点に目をつけたのが高級品。この記事で紹介されているのが、高級ワインの偽造品を防ぐために実験されている『ワイン・ブロックチェーン』というもの。
この記事ではこんな風に紹介されていた。
少し小さい図だけれど、雰囲気だけは感じてもらえると思う。この点線で囲まれた取引が台帳として記録されるので、偽造品が紛れることはない。
これはいいアイデアだよね。ワインの品質を担保することができるので、その価値を守ることができる。ブロックチェーンの技術がこういうことに利用できることが認知されると、他の分野でも応用されるだろう。
この記事にも書かれているけれど、宝石やブランド品にも使うことができる。ブランド品のバッグの偽物が、たまにニュースで話題になっている。でもこのブロックチェーンを使って製造者から消費者までつなげることで、バッタ物を除外することができるよね。
こうした身近なものからスタートして、ブロックチェーンの技術が広まっていくといいなと思う。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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