読書は冊数よりも質が大切
いい雨だよね。ここのところ晴天が続いていたから、山の木々にとっては恵みの雨だと思う。
そしてこんな雨の日に、とても可愛い来客があった。それは、先日このブログでも紹介したヒヨドリ。おそらく写真に撮った同じ個体だと思う。
まるで雨宿りするかのように、今日は二度もバルコニーにやってきてくれた。手すりに留まって、超ラブリーな鳴き声を聴かせてくれた。我が家のバルコニーを、安全な場所だと思ってくれているみたい。
できればフルーツでも差し入れしたいんだけれどな。もし度々来てくれるんだったら、マジで考えてみよう。オスだと思うので、奥さんや子供たちを連れて来てくてたらいいのにな。ちなみに猫のミューナは、ヒヨドリが来ているのも知らずに爆睡していやがるけれどねwww
さて、先日ツイートをしたことがある。それは読書について。気持ちとしては1日1冊の本を読むようにしている。そうして読書を重ねていると、最近になってある種の壁を超えた気がしていた。本を読むということの、本当の意味がわかったように思っている。
そんなボクの感覚と、まったく同じことが書かれている本を読んだ。
『死ぬほど読書』丹羽宇一郎 著という本。著者の丹羽さんは、かつて伊藤忠商事の社長をされていた方で、巨額の不良債権を抱えた状態から会社を建て直された。現在は会長職についておられる。
読書家としても有名らしく、これまでにとんでもない数の本を読まれている。そんな著者の読書に対する考えをまとめた新書。とても興味深く、勉強になることがいくつも書かれていた。
本を読むことの効用について、著者はこう述べられている。
以下抜粋〜
「無知の知」を知る。読者はそのことを、身をもって教えてくれます。
(中略)
何も知らないという自覚は、人を謙虚にします。謙虚であれば、どんなことからでも何かを学ぼうという気持ちになる。学ぶことで考えを深め、よりよい社会や人間関係を築こうとする。たとえ自分とは違う考え方のものであっても、それを認められる。自分が何も知らないという思いは、その人を際限なく成長させてくれます。
〜以上抜粋。
著者がこのことを実践しておられるのが、この本を読むとリアルに理解できる。そこそこ高齢の方なのに、この本で使われている言葉がめちゃ新しい。昨年に出版された本なんだけれど、最先端の用語が的確に使用されている。どれほど多くの読書をされているのか、この本で使われている単語を見るだけでもわかる。
著者がもっとも強く言っておられたのは、読書は『自分の頭を使うもの』だということ。考えずにただ活字を追って情報を得るだけでは、本当に読書をしているとはいえない。だから速読することで冊数を読むことよりも、いかに自分の頭を使うかを強調されている。
ボクが最近になってつかんだ読書の方法も、まったく同じ。以前は冊数にこだわっていて、1日1冊に執着していた部分がある。もちろん期限を切って読むことは大切。この点は著者も指摘されている。だけど頭を使わないと意味がない。
だから最近のボクは、平均して2日に1冊というペースで読んでいる。本の長さによっても変わってくるけれど、とにかく就寝前の2時間は読書に費やすようにしている。それだけの時間、しっかり考える習慣をつけるということ。
ある程度のスピードを維持しながら、思考するという技術が身についたように思っている。以前はただ活字を追っているだけだった。そして知ったかぶりのような状態になっていたと反省している。やはり読書は、冊数よりも質が大切だということだよね。
ちなみにこの本は、2時間で読めてしまった。かなりオススメだよ〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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