80年代臭がプンプン
今朝の地震はマジで怖かった。「揺れた」という第一報をツイートしようとして、手が震えてうまく文字を入力できなかったほど。
いつもの買い物で外出したけれど、マンションのエレベーターは停止していた。街を歩くと、どことなくいつもと雰囲気がちがう。神戸三宮と大阪を結ぶ鉄道は阪急、JR、阪神の3つ。そのすべてが全線運転見合わせになった。それで人の動線が変わっていたからだろう。
国道2号線に出ると、バス停は長蛇の列。それ以上に大勢の人たちが、大阪方面、神戸方面に向かってそれぞれ歩いている。おそらく徒歩で通勤しようとしている人たちだと思う。大変だよね。
帰り道の阪急六甲駅でも、普段は見ない光景を目にした。駅から少し東寄りに電車が停止したままだった。おそらく地震直後に止まった車両だと思う。だけどボクが通りかかったのは午前11時40分ころなのに、制服を着た駅員さんに誘導されて乗客たちが降りているのを見た。
ということは4時間近くも閉じ込められていたということ? 疲れた様子で線路を歩いている人たちを見ていると、気の毒で仕方なかった。そしてマンションに戻ったボクたちを待っていたのは、動かないエレベーター。
仕方ないので重い荷物を抱えて、10階まで階段を上がった。まだこの程度だからいいけれど、タワーマンションの人たちはどうしているんだろう?
亡くなった人が出たという記事を見て、さらに地震の大きさを感じた。しばらくは余震の危険もあるから、注意しないといけない。
今朝の地震のときは、ミューナを膝に抱いてブラッシングをしていた。だけどお風呂の最中や、トイレで頑張っているときだったら大変だろうなぁ、と不謹慎なことを考えてしまう。それほど地震は、いつやって来るかわからないから。
さて、ちょっと気分転換になる映画を紹介しよう。めちゃ久しぶりに観た作品。
『摩天楼はバラ色に』(原題: The Secret of my Success)という1987年のアメリカ映画。
主演はマイケル・J・フォックスで、カンザスから出て来た青年がニューヨークで成功するまでの過程を描いたもの。と言ってもコメディ作品なので、現実にはあり得ないような展開ばかり。まぁ、それがこの映画の良さなんだけれどね。
とにかく笑えるし、ラストでスッキリする。絶体絶命になった主人公が、大逆転で大企業の社長になって終わるという物語。この映画の楽しみ方は、1980年代の香りを味わうことだと思う。
マイケルはボクとほぼ同じ年齢なので、この映画の世界観に共感できる。オフィスにはオフコンしかなく、ほとんどが紙を使ったアナログの世界。携帯電話はまだ普及していないし、ネットもない。
女性のメイクや髪型、そして服装を見ているだけで80年代臭がプンプンとしてくる。今の20代の人に「80年代ってどんな雰囲気だった?」と尋ねられたら、この映画を見せればいいと思う。アメリカの話だけれど、日本も大して変わらないと思う。
そう思うと、30年で世界は随分と変わったよね。地震でなんとなく気分が落ち込みそうになる人は、この映画を観て気落ちを切り替えるといいかもしれない。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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