SOLA TODAY Vol.769
新しいアイデアは、まったくのゼロから生まれない。すでに存在しているものを変更したり組み合わせることによって、それまでになかったシステムが構築される。
そのアイデアが斬新なものとなるためには、意表を突く組み合わせであることが必要。同時にそれを知ったとき、あぁなるほど、という説得力の高さも求められる。まさにそんな条件にピッタリのサービスが開始されている。
まだ試行段階だけれど、11月1日からスタートしている。なんとこのタイトルにあるように、電柱に宅配ロッカーを設置したらしい。このサービスを始めたのは関西電力。見た目はこんな雰囲気。
いやいや、すごいよね。電柱に宅配ボックスを設置するなんて、普通は思いつかない。だけどよく考えてみれば、理にかなっている。
電柱は「どこにでもある」し、「電源」もあって、「配達場所として明確」という条件がそろっている。言われてみればなるほどと思うけれど、なかなか気がつかない場所だよね。どうやらアイデアコンテストで採用されたらしい。
今のところはは京都府精華町にある3つのマンション住人を対象にしている。会員登録することで、暗証番号や交通系のICカードで解錠できる。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の協力を得ているので、バックアップ体制も完璧。
既存のマンションや一戸建ての住宅に対し、新たに宅配ボックスを設置するのは難しい。設置コストを考えれば、見送る人が多いだろう。そうなると宅配の再配達を思うように減らすことができない。
でもこれなら比較的設置しやすいと思う。コスト負担と防犯問題さえ解決すれば、一気に広がる可能性がある。この宅配ボックスを広告媒体として利用すれば、資金を集めることができるかも。
新しいアイデアって、こんなふうに出てくるんだろうな。そんなことを感じた記事だった。
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