自分らしくしか生きれらない
ウワァ〜 誰か助けて〜〜!
「タキ、タキ、タキタキ、ルンバ!」という言葉が頭から抜けないよ〜! めちゃ中毒性のあるミュージック・ビデオを見てしまった。
DJスネークの新曲で、『Taki Taki』というタイトル。オズナ、カーディB、そしてセレーナ・ゴメスという豪華メンバーがコラボしている。ほとんどスペイン語なんだけれど、とにかくメロディが軽快でなじみやすい。そのうえ映像がユニークなので、つい何度も見てしまう。
すると完全にハマってしまうwww ということでこの中毒を他の人にも体験してもらおう。勇気のある人は、ぜひご覧あれ。めちゃいい曲だよ!
今日も午前中は大掃除と午後は仕事。そしてその合間に映画を観た。先ほどの曲とちがって、落ち着いた雰囲気の作品だった。
『リバー・ランズ・スルー・イット』という1992年のアメリカ映画。ロバート・レッドフォードが監督で、まだ青年のようなブラッド・ピットが出演している。この映画の存在は知っていたけれど、観たのは初めて。
厳格な牧師の父を持つ兄弟の物語で、映画の舞台はモンタナの大自然がメインになっている。老年になった兄のノーマンが、子供時代から弟の死までを回想しているという内容。
大きなドラマはないし、何か事件が起きるわけじゃない。強いて言えば、ラストでブラッド・ピットが演じた弟のポールが殺されるというエピソードだけ。でもその死体さえ映らない。その事実が告げられるだけ。
だけどその伏線は子供時代からあった。兄のノーマンは比較的真面目で、両親の言うことにしたがって生きている。優等生タイプのノーマンらしく、モンタナを出て大学で学び、最終的にはシカゴで大学教授になる。
一方弟のポールは自由で破天荒な性格。両親がなんと言おうと、自分の意思を曲げない。それゆえ天才的な才能を見せることがあり、父親から習ったフライフィッシングでは、兄のノーマンでは到達できないような領域にまで達していた。
そんな兄は弟の才能をうらやみ、弟は兄に憧れている。人間というのは不思議なもので、自分に無いものを求めようとする。特に兄のノーマンは、自分らしくあることに困難を感じていた。どうして弟のように生きられないんだろう、という鬱積した想いが伝わってきた。
だけど人間は、やっぱり自分らしくしか生きられないんだろう。ノーマンは決してポールにはなれない。それはどうしようもない。
そしてポールも自分の生き方を変えることができなかった。結果としてそれで命を落とすことになるんだけれど、他人になることはできない。ポールを待ち受けていた悲劇の運命は、子供時代の無茶な滝下りによって暗示されていたように思う。
大きなドラマがない物語だけど、ボクはなんとなくこの映画が好き。きっと誰もが感じている自分らしさへのわだかまりが、この兄弟を通じて表現されているからだと思う。
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