全宗教を敵にした発見とは?
先日のブログでも紹介した『グレイテスト・ショーマン』というミュージカル映画の曲を、イギリスのミュージシャンたちがカヴァーしたアルバムにハマっている。本気でカヴァーしているので、めちゃ楽しすぎる。
そのなかからミュージックビデオ化されている素敵な曲がある。アン・マリーとジェイムス・アーサーがコラボしている『Rewrite The Stars』という曲。
今やイギリスを代表する歌姫と言っていいアン・マリーと、最近になって新曲を次々とリリースしているジェイムス・アーサーとの美しいデュエットが聴けるなんて最高! とってもいい曲だよ。
すっかりイギリスづいているボクの頭では、ハリスツイードのジャッケットがトレードマークになった主人公の姿が焼き付いている。でもイギリス人ではなく、ハーヴァード大学の教授で、名前はロバート・ラングドン。『ダヴィンチ・コード』等の主人公で、トム・ハンクスのはまり役として有名な人物。
『オリジン』上巻 ダン・ブラウン著という本。
今年になって日本で翻訳本が出たばかりの、ラングドンシリーズの最新作。首を長くして待っていたけれど、ようやく図書館の順番が回ってきて、一気に上巻を読んでしまった。
今回の物語の舞台はスペイン。有名なガウディが設計した建物が次々と登場する。今回のマドンナは、なんとスペイン皇太子の婚約者。このシリーズらしく二人の逃避行が進行中だけれど、いつものとおり彼らが結ばれることはないんだろうなぁ。まるで『男はつらいよ』の寅さんだよね。
それにしてもさすがダン・ブラウン。今回の謎はスケールがでかい。ラングドンの教え子だった研究者が、とんでもない科学的な発見をする。それは全世界の宗教を根底からくつがえしてしまうものらしい。
世間に公表する前にその研究者は、キリスト教、ユダヤ教、そしてイスラム教の権威者にその内容を内密に伝える。宗教家たちは顔色をなくし、茫然自失とするような内容だった。そしてこの事実を公表しないようにと、必死で懇願する。
ところがその発見は公開されることになる。その発表会場にラングドンは招待されていた。そしていよいよ内容に触れようとしたとき、その科学者は暗殺されてしまう。さらに3人の宗教家のうち、イスラム教とユダヤ教の指導者も殺されてしまう。
唯一残っているのがスペインの司教。そしてどうやら暗殺には、スペイン王室も関与しているらしい。ラングドンは教え子が発見した事実を公表することが、この暗殺の連鎖を止めることになると判断する。上巻では、ラングドンが科学者の自宅に到着したところで終わっている。
全宗教を敵に回した発見がどのようなものか、まだ上巻ではわからない。鍵を握るのは『進化論』と「人工知能』だろうということだけ。気になって仕方ないので、昨晩からすでに下巻へ突入している。
ダン・ブラウンの新作らしく、最新技術が作品に網羅されている。ウーバーが犯人の逃走に使われているし、テスラの自動運転車も登場する。さらにラングドンを助けているのは、教え子の科学者が開発したAI、ウィンストンという名で、この物語で欠かせない存在になっている。
さて、さて、どうなるのか? 今夜もボクの心はスペインを飛び回ることになりそう。
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