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高羽そらさんインタビュー

時間の超越が心の琴線

どんな人にも心に琴線を持っている。そこに触れられると、つい心がゆさぶられて涙がこぼれ落ちる。

 

ボクの心の琴線は自分でも自覚している。それは『時間の超越』というもの。

 

小説でも映画でも、過去、現在、未来がつながるような作品は、ボクの心の琴線が思い切りゆさぶられてしまう。そんな映画や小説をあげたらキリがないけれど、すぐにでも思いつくのは『フィルード・オブ・ドリームズ』という映画。

 

ケヴィン・コスナーが主演している作品で、『それを作れば彼がやってくる』という頭のなかの声に導かれて、借金があるのにトウモロコシ畑を潰して野球場を作ってしまう男の物語。

 

映画の冒頭では野球場を作ることで幽霊たちが現れる。それは大リーグの八百長事件で球界から追放された過去の有名選手たちだった。主人公は、やってくる『彼』とはその選手たちだと思う。ところがそうではなかった

 

本当にやってきたのは、亡くなった彼の父親だった。プロ野球選手を志していたまだ若い父親が、彼の前に姿を見せる。その二人がキャッチボールをするシーンは、いま思い出しても琴線がゆさぶられて涙が出てくる。やはりボクは『時間の超越』に弱い。

 

今日もそんなドラマを観て涙を流してしまった。

 

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『世にも奇妙な物語 2019雨の特別編』というオムニバスドラマ。小説の勉強になるので、いつも放送を録画して観るようにしている。相対的にイマイチだなぁと思うことが多いんだけれど、今回は面白い作品が多かった。作品は全部で5つ。

 

『永遠のヒーロー』

 

『しらず森』

 

『人間の種』

 

『さかさま少女のためのピアノソナタ』

 

『大根侍』

 

どの作品もそれぞれに面白かったけれど、ボクが気に入ったのは『しらず森』と『人間の種』という作品。もし録画して観るつもりの人がいたら、このあとはネタバレになるので読まないように。

 

『しらず森』は夫と別居して田舎の実家に帰ってきた母親と息子の物語。同窓会に参加した帰り、母親が子供のころに遊んだ神社で息子が行方不明になる。それは犯罪ではなく神隠しだった。

 

息子が行った先は、30年前の神社だった。そして彼を助けてくれたのは、なんと30年前の母親だった。まだ少女である母親は、未来の自分に手紙を書いてタイムカプセルに封入する。母親は30年前の自分からの手紙で、息子を助け出すという物語。まさに『時間の超越」だよね。

 

そしてボクが感動で泣いたのは、この写真の『人間の種』という物語。主人公のOLは恋人にプロポーズされる。だけど素直にイエスと言えない。なぜなら彼女は自分が幸せになってはいけない、と思い込んでいたから。

 

その理由は母親だった。子供のころにもらった誕生日プレゼントが気に入らず、優しい母親は娘が欲しかったものを買いに行った。その帰り道に交通事故にあって命を落としてしまう。自分のわがままによって母を死なせてしまった彼女は、その事実がトラウマになっていた。

 

プロポーズされた帰り道、彼女は『幸せの種』と書かれた種を買う。そして自宅の庭に植えた。ところが翌日になって生えてきたのは人間の腕だった。そして土の中から現れたのは人間の少女だった。

 

その少女は自分のことを主人公の母親だと名乗る。最初は信じないが、少女は水に触れると一気に成長する。実は1週間の命しかなかった。そして生前の母親の姿になったとき、彼女は主人公に自分の思いを伝える。

 

「わたしが死んだのはあなたのせいじゃない。だから幸せになってほしい」

 

ボクの琴線に触れまくって、涙なしには観られない素敵な物語だった。今回のシリーズはなかなか良かったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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