心筋梗塞のリスクを自己チェック
ある程度の年齢になると、自分の健康に不安を感じることが増える。気持ちは若いつもりでも、若いころと同じようにはいかない。
そうなると大切なのは健康診断。年に1度くらいは人間ドックで検査をしてもらうべき。病気の治療にお金をかけるより、予防に使うコストのほうが心身への負担ははるかに少ないからね。
でも会社組織にいると健康診断があるけれど、フリーランスになると自分で行くしかない。これがかなり面倒。予防が大切といいながら、ボクは10年以上も健康診断を受けていない。京都で会社勤めをしていたときが最後。いまでは4ヶ月の1度、歯科検診を受けているだけ。
そんな面倒くさがりの人のために、簡単にできるセルフチェックがある。
自分でチェックできるというのは、心筋梗塞や脳卒中に代表される心血管疾患のリスクについて。これはアメリカの研究だけれど、日本でも死因の上位を占めている病気。通常は人間ドック等で精密な検査を受けなければ、どの程度のリスクがあるかわからない。
ところがそれを簡単にチェックする研究が報告されている。それは腕立て伏せ。これならいつでもできるよね!
ハーバード大学の大学院によって行われた研究。18歳以上の消防士を対象にして、1562人の記録を取ったそう。その方法はシンプル。1分間に80回のメトロノームに合わせて腕立て伏せの回数を数えるだけ。
(1)80回になるまで。
(2)メトロノームに合わせられなかった回が3回になるまで。
(3)疲労または他の症状(めまいや胸痛、息切れなど)により本人がやめるまで。
この3つのどれかに該当すればそこで終わり。そのときの回数によってグループ分けをする。そしてなんと10年間もかけて、その後の経過をチェックしたそう。そこでわかったことを記事から抜粋しよう。
『分析の結果、腕立て伏せの回数が多い人ほど、登録時点の心血管疾患の危険因子(BMI、血圧、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪、血糖値など)の数値が低いという、逆相関関係があることが分かりました』
わかりやすい表がアップされているので、引用させてもらう。
なんと先ほどの条件で40回以上腕立て伏せができた人は、心疾患のリスクは96%も低下しているとのこと。腕立て伏せというのは筋力だけでなく、心肺機能も使うからだろうね。これなら自宅でもチェックできる。ゆっくりめにやったとしても、1秒間隔くらいかな。
ただ因果関係まで研究されていない。だから筋トレ=リスク軽減、という単純なものではないかもしれない。それでも自分の心臓や血管の状況をチェックする目安になるような気がする。
まだ試していないけれど、一度やってみよう。心肺機能のチェック以前に、筋力が持たないと思うけどw
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