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高羽そらさんインタビュー

目的は達成した後が難しい

人間をある種の行動に駆り立てるのは、目的意識や動機があるから。

 

でも問題になるのは、その目的が達成されたあと。目的というものは突き詰めていくと、その奥深くに隠れているものに気がつく。よくある例でいえば、お金が欲しいという目的があったとしよう。

 

ではお金を得たらどうするかを突き詰めていくと、あれを買いたい、これを買いたいという次の目的が登場する。さらに突き詰めていくと、もっと自由にお金を使いたいという目標が浮上する。つまり最初にお金が欲しいと願ったのは、『自由』を求めていたからだとわかる。

 

だったらお金がなくても『自由』は得られるのでは? という次の疑問に発展する。そうしてこれまでとちがうステージに向かうことになる。つまり人間にとって、目的を達成した後が肝心だということ。

 

今日ある映画を観ていて、この主人公はこれからどうするのだろう? と真剣に考えてしまった。なぜならその人物はある目的を達成してしまったから。

 

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『ジェイソン・ボーン』という2016年のアメリカ映画。マット・デイモン主演のボーンシリーズで、彼が出演する4作品目となる映画。

 

ボクはこのシリーズが大好きで、過去の3作品は数え切れないほど観ている。だけどこの最新作は未見だった。久しぶりにジェイソン・ボーンに会えるのでワクワクしながら観ることができた。そして期待どおりの素晴らしいアクション映画に仕上がっていた。

 

壮観だったのは、ラスト近くのラスベガスでのカーチェイスシーン。DVDのメイキング映像でも再確認したけれど、おそらく映画史上に残るような壮大なアクションシーンだったと思う。

 

そしてこの映画の特徴である、世界を舞台にしたテンポ感の速さも健在だった。最新の電子機器を駆使してジェイソンを追いかけるシーンは、このシリーズの定番とはいえドキドキする。

 

ただ気になるのは主人公の動機。過去3作品の重要な目的は、ジェイソンが失われた記憶を取り戻すことだった。おそらく第3作で完結とするつもりだったのか、ほぼ殺し屋になる前の記憶を取り戻している。その過程がこの映画の魅力だっただけに、この4作目をどうするのか心配だった。

 

今回は失われた記憶を取り戻すというより、父親を登場させることで隠されていた真実に迫るという展開になっていた。まぁ、ギリギリというところだよね。このあたりは評価が分かれるところだと思う。

 

ジェイソンボーンシリーズの面白さは、主人公でさえ覚えていない過去を一緒に発見するところにある。だけど記憶を取り戻してしまってジェイソンに、それを求めるのは難しい。この映画の限界はここにあるのかもしれないなぁ。

 

なんとなく続編を匂わせるような終わり方になっていたけれど、おそらくこれで終了だと思う。もし続編を作るとしたら、まったく新しいテーマを創造する必要が出てくる。それにファンがついていけるかどうかだよね。

 

それに比べてミッションインポッシブルが続編を次から次に出せるのは、主人公のイーサン・ハントが事件を解決することにテーマを置いているから。これは007シリーズと同じ手法。そういう意味では、ジェイソンボーンシリーズは続編を作りづらいよなぁ。

 

それでもやっぱり面白かった。悪役のトミー・リー・ジョーンズは最高だったし、CIAの女性エージェントであるヘザーを演じたアリシア・ビィキャンデルの演技もかなり見ものだった。いい女優さんだね。

 

ちなみに写真のニッキーは今回で殺されちゃったので、4作続けて出演してきたジュリア・スタイルズはお役御免だね。まぁ、続きはないかもしれないけれどwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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