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高羽そらさんインタビュー

永遠の命を与えられるとしたら

健康で、かつできる限り長生きしたい。こう思っている人が多数派であることはまちがいない。

 

だけどその状態を永遠に続けることができると宇宙人に誘われたら、あなたはどうするだろう? その誘いを受けるだろうか。

 

いまの自分の悩みが『老いと死』である人なら、その条件に飛びつくだろう。その二つの悩みが一気に解消するんだから。だけど悩みごとが人間関係だったり、過去に抱えたトラウマだったりしたら、永遠の命を望まない人もいると思う。

 

この質問は、答える人の人生観がもろに出てくる。そして世代によって答えは大きくちがうだろう。高齢者に限定すれば、肯定的な答えが多く返ってくるかもしれない。

 

ボクは断るだろうな。その理由は『終わり』のないことが嫌だから。人生はいつか終わると確信しているから、いまという時間に集中できる。だけど永遠に続くとしたら、モチベーションを維持するのが難しくなってしまう。「いつでもいいや、時間はたっぷりあるんだからね」という口ぐせの日々になりそう。

 

この問いを突きつけられた老人たちの映画がある。

 

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『コクーン』という1985年のアメリカ映画。ボクはこの映画が大好きで、映画館はもちろん、レンタルになってからも観た。だけどもう20年くらいは観ていないので詳細を忘れてしまった。たまたまNHKのBSで放送されていたので、久しぶりにこの世界に触れた。

 

宇宙人が登場するんだけれど『宇宙戦争』のように地球へ侵略しにきたわけじゃない。アトランティス大陸が沈没したとき、取り残された仲間がコクーンというマユのなかに退避した。その仲間を助けにきた宇宙人たちだった。

 

このコクーンから目覚めるためには、生命エネルギーに満ちたプールに保管する必要がある。ある空き家のプールを借りてコクーンを保存したけれど、そこへ近所の老人ホームの男性グループが忍び込む。

 

なんとそのプールで泳ぐことで、ガンだって完全治癒するし、若いころの気力が戻ってくる。生きる希望が湧いてくる。やがてそのプールの存在は老人ホームで知られるようになり、トラブルが起きる。

 

そのトラブルの根底にあるのは、高齢者の『老いと死』に対する恐怖。宇宙人たちは永遠の命を持っているけれど、老人の起こしたトラブルによって数人の仲間を失う。その出来事で命のはかなさを知った宇宙人は、死すべき運命を持った老人たちに提案する。

 

一緒に来ないか、そして永遠に生きないか、と。

 

そして老人たちは旅立って行く、という物語。このエンディングには賛否両論があると思う。あまりに安直すぎるからね。

 

だけどボクはそう思わせるだけで、観ている人に生と死を考えさせることになると思う。ボクがこの映画を初めて見たときは、宇宙人を助けるジャックという若い青年と同じ視点で観ていた。


だけどいまは、どちらかといえば老人ホームの人たちに視点が近づいている。彼らの生きたい、若くいたい、という気持ちが以前よりも理解できる。まぁ、それだけ年を取ったということだろうねw

 

いまなら地球に残ることを選択したバーニーという老人の気持ちに共感できる。もしもっと早く妻をプールに入れたなら、命を救えていたかもしれない。そんな後悔を抱えつつも、自然の摂理に従って地球で天寿をまっとうすることを選択する。

 

彼の毅然とした態度と孤独に向き合う勇気に感動した。20代のころはそう思わなかったのに。

 

ちなみにこの映画には続編がある。同じく20年以上は観ていないので、まったく覚えていない。同じメンバーが登場するから、きっと地球に戻ってくるのかな? ということで明日は続編を観ることにしよう!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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