人生はいつだってやり直せる
著名人たちって大変だなぁと思うのが、一度でもネガティブな烙印を押されてしまうと、元の状態に復帰しづらいということ。
特にネットが普及したことで、そうした傾向が余計に強くなったように思う。その背景にあるのはスポンサーだよね。
ネットで他人の不祥事を炎上させるバカがいるから、スポンサーはビクビクする。ノイジーマイノリティーのたわごとを無視できないから、世論全体がその著名人を批判しているような扱いをする。それってもったいないよ。
だって才能があって歌手や俳優としての名声を得たわけだから、一度の失敗で業界から抹殺してしまうのはどうかと思う。
心から反省することで、さらに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるかもしれない。そんな著名人を応援するスポンサーがいたら、ボクはそこの商品を率先して買うよ。やり直そうとして必死になっている人を応援できる、そんな寛容な社会になればいいのにね、
そもそも、この世に生まれてきたことが、失敗したり後悔している何かをやり直すためかもしれない。ボクはそう思う。だから生きている限り、人生はいつだってやり直せると思う。
そんなことを感じさせてくれる。とても素敵な映画を観た。
『スマイル・アゲイン』(原題: Playing for Keeps)という2012年のアメリカ映画。ジャンル的にはロマンティック・コメディかな。
世界的に有名なサッカー選手だったジョージ。だけど怪我の影響で36歳で現役を引退。妻と息子がいたけれど、離婚して子供と離れた生活をしていた。
だけど仕事はないし、お金もない。息子のルイスと元妻のステイシーが暮らす街に引っ越してきたけれど、週に一度にルイスを会うだけの生活。そのうえステイシーはすでに同居しているマットとの結婚式まで決まっていた。
そんなジョージは、ふとしたことから少年サッカーのコーチになる。元プロ選手がコーチをしてくれることで話題になる。そこからの展開がコメディ色満点の展開になる。
ジョージはとにかくよくモテる。だから誘惑も多い。そこから笑い転げるようなドタバタが続く。だけど結局、ジョージが愛しているのはステイシーと息子のルイス。もう一度、3人で暮らしたいと真剣に願うようになる。
そんなとき、モテたことがきっかけとなってスポーツキャスターとしの未来が開ける。だけどその仕事を受けるとしたら、コネチカットまで引っ越さなくていけない。そこでジョージは勇気を出して、ルイスと一緒に来てくれるようにステイシーに告げるという展開。
ところが映画だから、そう簡単にはいかない。想定外の出来事が起きて、ジョージは絶望する。さてさて、彼は人生をやり直すことができるのだろうか?
ハッピーエンドの映画なので、それは大丈夫。少し予想外の展開になったけれど、観終わったあとは心がポカポカに温まる作品だった。夫婦、そして父と息子の愛を描いた作品。とても楽しい映画だから、観て損はないと思うよ。
とにかくキャストが豪華すぎる。ジョージを演じたジェラルド・バトラーのカッコいいこと。ボクは『スリーハンドレッド』の彼のイメージが強いから、優しいパパ役がとても新鮮だった。
そしてこの映画を素敵にしているのは、ステイシーを演じたジェシカ・ビールの笑顔だと思う。本当にいい女優さんだよね。ますますファンになってしまった。
さらに共演陣がすごい。デニス・クエイド、ユア・サーマン、さらにキャサリン・ゼタ=ジョーンズまで登場する。彼らの演技が本当に上手いので、最初から最後までこの物語を楽しむことができた。心を少し休めたい人には、最適な映画だと思うよ。
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