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高羽そらさんインタビュー

大切なのは直接に感じること

いまのような情報社会になると、何がデマで、何が真実なのかわからないことが多い。なぜなら完全なデマよりも、真実が織り込まれたデマが多いから。そして嘘にコーティングされた真実もあるから。

 

つまり純粋なる真実に出会おうと思ったら、泥をさらって砂金を発見するような根気と、長い年月を積み重ねた経験が必要となる。

 

そんな優れた能力を持った人物が、本物を見つけることの極意を見せてくれるという映画を観た。

 

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『人生の特等席』(原題: Trouble with the Curve)という2012年のアメリカ映画。主人公は大リーグのアトランティス・ブレーブスのスカウトをしているガス。そのガスと娘のミッキーとの親子愛を描いた作品。

 

ガスを演じているのは、頑固オヤジを演じたら右に出る人がいないクリント・イーストウッド。そして娘のミッキーを演じているのが、映画賞のノミネートで何度も名前を連ねているエイミー・アダムス。二人とも頑固な親子なので、お涙ちょうだいの映画じゃない。だけど最高に素晴らしい作品だった。

 

ガスは緑内障を患っていて失明の危険があった。スカウトなのに目が見えないのは致命的。そのうえコンピュータを駆使した若手のスカウトに追いやられ、引退の危機に瀕していた。

 

ミッキーは優秀な弁護士。もう少しで弁護士事務所の役員に昇格できる。だけど父が失明の危険があるのに病院へ行かないことを心配して、大切な仕事をあとにして父の元へ駆けつける。この二人には深い確執があって、どうしても仲良くなれない。

 

それでもミッキーは父親を見捨てず、彼のスカウト活動を助ける。なぜなら幼いころから父と一緒に新人の発掘に付き合ってきたことで、本物を見る目を持っていたから。そしてチームがドラフト1位候補にあげている選手に関して、ある重要な欠陥を二人は見つける。それがこの原題。日本語のタイトルは最悪だよなぁwww

 

結果としてガスの意見は聞きいられることなく、その人物はドラフト1位で指名されてしまう。失意のガスは引退を決意する。だけど自分の弁護士キャリを犠牲にしたミッキーが、とてつもない逆転ホームランを放つ。これが痛快極まりない! それができたのは、自分の目で見て、耳で聴いたから。

 

このエンディングを見るだけでも値打ちのある映画だった。イライラが吹っ飛んで気分爽快になる。さらに球団から慰留されたガスと、弁護士事務所から役員の誘いを受けたミッキーが、まったく同じセリフを吐く。似たもの親子のシーンを見て、さらに二人のことが好きになった。

 

監督としてのクリンスト・イーストウッドは最高だけれど、この映画で俳優としての力量を見せつけられた。そしてエイミー・アダムスがキュートでカッコいい。本当に素敵な女優さんだよね。

 

そしてミッキーと最終的に恋仲になるジャスティン・ティンバーレイクも良かった。ボクはミュージシャンとしての彼のほうが好きなんだけれど、この映画に関しては見事なハマり役だったと思う。まぁ、奥さんが名女優のジェシカ・ビールだものね。俳優としての才能もあるんだろう。ちなみに彼は新曲を連発しているので、近いうちいニューアルバムが出そう。

 

とにかく愛すべき親子の物語だった。父が子供時代に冷たい態度を取ってきた理由を知ったときの娘の反応がいい。普通なら泣き崩れるだろうに、さすが頑固オヤジの娘だわ。最後までカッコいい二人だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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