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高羽そらさんインタビュー

窮地にある時、大切な人がわかる

人の運気が上昇気流に乗っているとき、周囲には大勢の人が集まってくる。一緒にその勢いに乗りたいからだろう。

 

だけど落ち目になると、とたんに人が離れていく。これはある意味仕方ない。人間というのは、自分にとって利益があるかどうかで動くものだからね。

 

人間は生きていると、どんな人でも運気が落ちていると感じるときがある。でもそれは思っているよりも悪いことじゃないかもしれない。なぜなら窮地にあるとき、自分が本当に必要とする人がわかるから。そしてそんな自分を見捨てることなく、一緒にいてくれる人の愛を感じることができるから。

 

古くから先人が伝えてきたこのテーマを、そのまま映画にした作品を観た。

 

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『50/50 フィフティ・フィフティ』(原題: 50/50)という2011年のアメリカ映画。ガンの闘病を題材にした作品だけれど、コメディタッチで暗くないし、誰も死なない。ハッピーエンドでほっとしつつ、心がポカポカに暖まる素敵な映画だった。

 

ラジオ局に勤めるアダムは、レイチェルという画家の恋人と暮らしていた。腰に痛みを感じたアダムは、病院で診察を受ける。その結果は遺伝子の異常で起きる珍しいガン。転移しなくても5年後に生き残れる確率はフィフティ・フィフティ。もし転移すれば10%の確率しかない。

 

アダムはレイチェルに告白して、自分と別れてもいいと伝える。だけどレイチェルは彼を支えると宣言して、運転免許を持たないアダムの通院を手伝った。ところがやがてレイチェルとの関係がおかしくなってくる。そして彼女が浮気をしていることをアダムは知る。

 

もっとも信頼していた恋人に裏切られたアダムは、失意のなかで治療を続ける。抗がん剤の副作用に苦しみ、車がないのでバスで遠方の病院へ通った。だけどそんなアダムを支えてくれる人物はいた。

 

ひとりは同じラジオ局に勤める親友のカイル。このカイルが最高! とにかく女性をナンパすることしか考えていない。病気で苦しむアダムを連れ出しては、フリーになった彼にナンパさせようとする。

 

ひどいやつに見えるけれど、これはカイルなりの優しさだった。アダムの手術の前日、酔い潰れたカイルを自宅に送ったアダムは、彼の部屋で本を見つける。それはガン患者と接する方法について書かれた本で、あちこちに書き込みがしてあって熟読しているのがわかった。このシーンを思い出すだけで、ボクはいまでも泣けてくる。

 

もうひとりは母親。過保護でアダムはウザいと思っていた。だけど父親が認知症になり、そのうえ一人息子はガンになった。それでも母親はくじけず、過保護だと息子に言われても、必死で尽くそうとする。病気をしたことで、母の愛の深さにアダムは改めて気づく。

 

そして3人目に彼を支えたのは、セラピストのキャサリン。まだ新米医師だけれど、必死になってアダムの力になろうとする。そんな献身的なキャサリンに、やがてアダムは惹かれていく。当然ながら、ラストで二人は恋人になる。だってハッピーエンドの映画だからね。

 

写真に写っているのが、アダムを支えたカイルとキャサリン。ここにいないけれど母親役を演じたのは「アダムスファミリー』でモーティシアを演じたアンジェリカ・ヒューストン。

 

アダム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは本当に上手いよね。最近は彼の映画を観ることが多く、その豊かな才能に惚れてしまった。つい最近見たハイジャックされる副機長と同じ俳優だとは思えない。これからもいい作品に出会って、オスカー俳優になって欲しいなぁ。本当に素敵な映画だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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