動物への言葉は慎重にかけよう
動物が人間の言葉を理解できないなんて思わない方がいい。少なくともペットと暮らしている人はそのことを意識しておくべき。
言葉そのものがわからなくても、人間の感情を彼らは微妙に感じ取っている。だから感情的になって心にも無いことを言ってしまうと、あとで後悔するのは言葉を発した人間だから。
たとえば粗相をしたペットに、「ウンチさえしなければいいのに」なんて絶対に言ってはいけない。本当にそう言って、ウンチをしなくなったペットの事例をネットで見たことがある。
冗談であっても、ペットたちは飼い主が発する言葉を『額面通り』に受け取っていると思っておくべき。だから我が家も14歳のミューナに対して、できるだけ『ジイさん』と言わないようにしている。年齢を重ねた猫が可愛いので、愛着を込めてつい言いたくなるけどね。だから気をつけて「ピチピチのティーンエイジャー」と言うようにしているwww
そんなことを改めて思ったのは、この映画を観たから。
『僕のワンダフル・ジャーニー』(原題:A Dog’s Journey)という2019年のアメリカ映画。
最初に言っておこう。もしこの映画を観ようと思う人は、ハンカチを用意すること。動物好きの人ならタオルを用意したほうがいい。ファンタジーだとわかっているけれど、感動の涙が止まらない。今年になってもっともボクの涙腺が激しく崩壊した作品だった。でも安心して欲しい。悲しみの涙じゃなく、喜びと感動の涙だから。
主人公はワンちゃん。イーサンとハンナの壮年夫婦と暮らすベイリー。夫婦の娘にはCJというまだ幼い孫娘がいる。だけど夫が急死したことで、娘のグロリアとCJは両親の実家に戻っていた。だけど夫婦と娘のグロリアはうまくいかない。なぜならグロリアはCJに愛情を見せない。むしろ自分の人生の足かせのように思っていた。
それでグロリアが自由に仕事ができるよう、イーサン夫婦はCJを預かろうと持ちかけた。ところが娘を横取りされると思ったグロリアは、CJを連れて実家を出てしまう。そして親子は完全に断絶してしまうことになった。
ベイリーはもちろんイーサン夫婦が大好き。そして短い時間だけれど一緒に暮らしたCJも大好きだった。やがて寿命を迎えたベイリーに対して、イーサンはあることを口にしてしまう。
「孫娘のCJを守ってやってくれ」と。
愛するイーサンに頼まれたベイリーがそれに応えた。モリー、ビックドッグ、最後にはマックスという犬に生まれ変わって、イーサンとの約束を果たそうとする。もちろんドラマはいくつもあるけれど、ハッピーエンドの物語。
そしてネタバレになるけれど、マックスに生まれ変わったベイリーは、年老いたイーサン夫婦との再会も果たす。それだけでなくイーサン夫婦も、そしてCJでさえ、ベイリー、モリー、ビックドッグ、そしてマックスが同じ犬だったことを知る。あぁ、これを書いているだけで泣けてきた。
イーサンがうっかり言ったことで、ベイリーは何度も生まれ変わってCJを守る。それだけでなく、それぞれの犬の経験が他の人を救うことにもなる。でも映画としては素敵だけれど、本当のペットにこんなことを言わない方がいいかもね。
愛するペットと再会するのは、ボクがこの世を去るときの楽しみにとっておきたいから。
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