幽霊の警察官に笑い転げた
ボクが先日書いた新作小説の主人公は幽霊だった。そのとき意識したのは、やや笑える展開にすること。
死んだ人間をメインにしているので、シリアスな物語になるとどうしても重くなってしまう。だから軽いタッチになるように注意した。
この感覚をもっと進めるのなら、いっそコメディにするのもいいと思った。そしてそのとおりに展開になった映画に出会った。
『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』という2013年のアメリカ映画。この写真のライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスは、なんとすでに死んでいる。つまり幽霊ということ。
ライアン・レイノルズ演じるニックは、ある事件現場で証拠に関係ない金塊を持ち帰ってしまう。相棒のボビーと山分けにした。ところがやはり気が引けたニックは、押収品とし警察に届けるとボビーに話す。自分の分だけでも返すとのこと。
ところがある事件現場で、ニックは相棒のボビーに撃たれて死んでしまう。どうやらその金塊はワケありだった。死後世界にいったニックは2つの選択を迫られる。汚職警官として地獄へ行くか、R.I.P.Dというあの世の警察に所属して、地上で迷っている悪霊を地獄へ送り返すかのどちらかだった。
期間は100年で、それを果たせば天国に行ける。現実世界に恋人がいたニックは、迷わずその世界に戻れるR.I.P.Dを選んだ。そして相棒となったのが、ジェフ・ブリッジスが演じるロイという西部開拓時代の保安官だった男。
結論からいえば、ニックを殺したボビーが実は悪霊だったというオチ。ケヴィン・ベーコンが演じている時点でバレているけれどねwww
映画としてはかなり適当で、キャストの割にはB級作品っぽい内容だった。ただボクはこの作品がかなり気に入っている。バカらしいのでめちゃめちゃ笑える。とにかくジェフ・ブリッジスのボケぶりが最高で、最初から最後まで笑い転げた。
面白いのは、現実世界に戻ってきた二人がアバターの肉体を使用するという設定。ロイは超グラマーなモデルのような美人で、新入りのニックは中国人のオヤジ。だから恋人に会いにいっても、自分だとわかってもらえない。このあたりのアホさ加減が最高だった。
基本的には『メン・イン・ブラック』のパロディー的な内容。捕まえるのが宇宙人ではなく悪霊に変わっているだけかも。でも気分転換に見るには、十分に楽しめる映画だった。
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