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高羽そらさんインタビュー

このレオ様、マジですごい!

映画を観るたびに、その演技力の高さに驚かされる俳優さんは多くいる。そんな俳優さんの特徴は、映画によって完全に別人だと感じられること。いわゆる大根役者のように、いつ見ても同じタイプの役柄というようなことが皆無。

 

そんな素晴らしい俳優のひとりしてボクが認識しているのは、レオナルド・ディカプリオ。彼が主演する映画を観るたび、演じているのが本当に同じ人物なのかと確認してしまう。まだ彼が少年だったころから、そして俳優として熟したいまとなっても、その気持ちは変わらない。

 

ただこれまで彼の映画で避けていた作品がある。なぜなら主役がハンターだから、当然ながらCGとはいえ動物を狩るシーンが出てくる。それゆえずっと観ることができなかった。ただ困ったことに、レオ様はその作品でオスカーを受賞している。

 

この映画を観なければ、彼のファンとはいえないかも。そう思って、ようやく勇気を出してその作品を観た。

 

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2021年 映画#37

『レヴェナント: 蘇えりし者』(原題:The Revenant)という2015年のアメリカ映画。実在の人物であるヒュー・グラスの半生を描いた作品。

 

予想したとおり、たしかにエグかった。CGだとわかっていても目を背けてしまう。物語の舞台は1823年のアメリカ北西部。先住民を征服してきたアメリカの闇歴史の時代なので、さらに言葉にできない悲しみに支配される。

 

ただ、そのグラスを演じたレオナルド・ディカプリオは本当にすごかった。おそらくボクの記憶のある限り、彼の最高演技だと思う。このグラスという役は、他の誰にもできないような気がする。

 

ストーリーはそれほど複雑じゃない。グラスは毛皮ハンターで、動物を狩って毛皮を集めるのが仕事。50人ほどのチームを組んで、先住民が暮らす場所で狩りをしていた。ある日先住民の攻撃を受け、その多くが殺されてしまう。

 

どうにか逃げ切ったグラスたち。帰り道を知っているのはグラスだけ。だから隊長は彼に従うように生き残ったメンバーに命令する。ところがその途中、グラスは熊に襲われて重傷を負った。というより重体で、普通なら生きていられない大怪我だった。

 

グラスと言い争ってばかりいるフィッツジェラルドは、苦しんでいる彼を銃殺するように進言する。だけど先住民との妻との間にできたグラスの息子であるホークが頼み込んで、グラスが死んだのち埋葬することが決まる。

 

グラスの死を確認する役として、息子のホーク、グラスを慕うブリッジャーという若い男、そして因縁のフィッツジェラルドが残った。ところがグラスはなかなか死なない。仲間とはぐれることを恐れたフィッツジェラルドは、彼を殺してしまおうとする。

 

その現場をホークに見られたフィッツジェラルドは、父親のグラスが見ている目の前でホークを殺してしまう。そしてブリッジャーには嘘をついて、生きたままのグラスを放置して逃亡した。そして隊長には予定どおりグラスを葬ったと報告する。

 

ところがグラスは生きていた。そして息子の命を奪ったフィッツジェラルドに復讐するため、部隊が駐屯する基地に向かう。ここからは壮絶なサバイバルの世界。まずセリフがない。苦痛に喘ぐレオ様の声が聞こえるだけで、ひたすら生き延びるための映像が続く。

 

とにかく見ているだけで『痛くて寒い』という状況。もちろんラストにおいて、グラスの復讐は成就する。だけどそこに至るまでのグラスの生き様は、執念の権化のような有様だった。脚色はされているけれど、実話の物語だと思うと胸が痛くなる。

 

いやいや、本当にすごい映画だった。でも最初に書いたようにエグい。動物好きの人や暴力シーンが苦手な人には正視できない場面が続く。逆にいえば、よくこれだけリアリティのある映像を作ったと思う。アカデミー賞で10部門もノミネートされ、4部門を受賞したのは当然かもね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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