定年という概念がぶっ飛ぶ話
世界の先進国は社会が成熟することによって、超高齢化社会へと突入している。もちろん日本もそう。さらに日本では終身雇用や年功序列という過去の遺産が形骸化しつつある。これからの社会はどうなっていくのだろう?
とにかく陳腐化した概念を払拭するべきなのは事実。ボクの理想とする社会は、まずベージックインカムによって生活の補償がされていること。年金制度なんか根こそぎ解消して、その資金を使って質素ながらも働かずに生活できる基盤を構築するべき。
そうなって生活のために働かなくていいとしたら、人間はどうなるだろう? 誰もが怠惰な生活にどっぷりとハマってしまうのでは?
ボクはそう思わない。人間の本質として、何かを成し遂げたいという本能を持っている。だから生活のために働かなくてもいいとすれば、本当にやりたいことに人生の時間を費やすと思う。つまり仕事と、趣味や遊びとの境界線が無くなってしまう。
農業が好きな人は畑に出るだろうし、病気をなくしたいと願う人は医師になる。単純労働はロボットやAIに任せる環境が整えば、人間がそれぞれにやりたいことをやっても、必要なものが不足することはないと直感している。かなり極端な理想像だけれどねwww
とにかくこれまでの古い概念を手放していくべき。そのために個人が努力することは欠かせない。そしてそうした個人の努力を受け止めてくれる環境も必要。そんな理想像に近い関係を築いている人たちがいる。
86歳の女性が世界最長のキャリアを持つ客室乗務員としてギネス記録認定。現在も勤務中
なんとアメリカには86歳で現役の客室乗務員がおられる。22歳のときにイースタン航空の客室乗務員として働き、会社の倒産や合併に巻き込まれつつ、いくつかの航空会社を経て現在はアメリカン航空で働いておられる。世界最長のキャリアということで、ギネスブックに認定されたとのこと。
ベティ・ナッシュさんという女性で、こんな雰囲気で現在も勤務中とのこと。
素敵だよね。客室乗務員となった当時は、シングルマザーで障害のある子供を育てていた。それで国内勤務ができる航空会社を選んだそう。もちろん生活のために働いておられたと思うけれど、65年もこの仕事を続けているということは好きでないと絶対にできないはず。
もちろん65年も勤続されているのは彼女の努力あってのこと。昔の客室乗務員は厳しい基準があって、その当時の習慣によって若いころと同じプロポーションを維持されている。記事から抜粋してみよう。
『当時の客室乗務員には身長と体重に厳しい規則があったんです。数百グラムでも体重が増えると減量しなければならず、何度も体重を測り直し、それでも体重が基準値を超えていたらクビになることもあったんです』
65年も働いておられて、飛行機事故に遭遇されていないのもすごいよなぁ。努力プラス、強い運も持っておられるのだと思う。さらにボクが感動したのは、ナッシュさんを受け入れている航空会社の経営陣。
定年なんてクソ喰らえ、という言葉が聞こえてきそうで心地いい。能力のある人が企業から求められ、年齢に関わらず社会に貢献できるなんて素晴らしいと思う。これからの高齢化社会の見本となるような雇用関係だと思う。
暗い話題ばかりが流れる世界情勢だけれど、諦めずに新しい世界を求める努力を続けていくべきだと感じた。まずは古い概念をぶっ飛ばすことからだね。
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