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高羽そらさんインタビュー

音を出せない恐怖にガクブル

ボクが子供の頃からよく見る悪夢に、化け物から隠れるというものがある。幽霊の場合もあるし、怪物のこともある。あるいは銃を持った狂人から逃げるということもある。そんな時は隠れる場所を見つけて、音を立てずに潜んでいる。

 

ところが必ずと言っていいほど、その隠れ場所が見つかってしまう。そのときの恐怖は絶望的で言語化できない。首を絞められたり、化け物に押さえつけられたり、銃で撃たれて本当に激痛を感じることもある。こんな夢を見るから、それが夢だと気づけるようになった。それで明晰夢を見る習慣がついた。

 

夢なら覚めることはできる。でも現実の世界なら、音を立てないようにじっとしているしかない。それはおそらく原始人時代から人類が経験してきた根源的な恐怖だろう。その恐ろしさをそのまま映画にした作品がある。ようやく楽しみにしていた続編を観ることができた。

 

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2023年 映画#46

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(原題:A Quiet Place: Part II)という2021年のアメリカ映画。『クワイエット・プレイス』という映画の続編。このシリーズ作品はキャストだけで、ボクは絶対に観ると決めていた。

 

監督はジョン・クラシンスキーで、彼が脚本も書き、1作目は主演でもあった。説明するまでもなくエミリー・ブラントの夫で、もちろん妻であるエミリーが妻役で出演していた。つまり実生活での夫婦がそのまま夫婦役を演じていた。

 

ジャンル的にはホラー映画で、謎の宇宙人が地球を侵略してしまう物語。この宇宙のクリーチャーは、目が見えないし匂いもだめ。でも音には敏感で、音を立てた人間を一瞬で殺してしまう。前作の始まりは、郊外の離れ家でこの一家が怪物の攻撃に耐えるという内容だった。

 

夫のリーと妻のイヴリン。そして長女、長男、次男の5人家族。この5人はクリーチャーの対応策を学んでいた。長女が聾唖者だったので、家族は手話が使える。どうにか生き残っていたが、長男が次男に拾ってきたやったオモチャに電池が入っていて、音を立てて動き出した。それで次男が殺され、最終的には父親のリーも殺されてしまう。続編はそれ以降の家族の様子を描いたもの。

 

新しい映画なのでネタバレはしないのでご安心を。前作のラストで赤ちゃんが産まれている。だから今回はイヴリン、そして赤ちゃんを含めて子供たち3人の物語になる。映画の冒頭で嬉しかったのは、父親役のジョン・クラシンスキーを見られたこと。

 

1作目では、どのようにしてクリーチャーがやってきたか割愛されていた。それで今回はその1日目のシーンから始まる。ものすごいリアルな映像なので、いきなりハラハラドキドキで楽しめる。このシーンが追加されたのは、エメットという家族の友人を続編で活躍させるためだろう。

 

エメットを演じているのが『インセプション』という明晰夢の映画で印象深かったキリアン・マーフィー。彼とエミリー・ブラントが共演するだけで最高。今回はクリーチャーの弱点を見つけた長女の大活躍によって怪物と戦うという内容。気になる人は本編をどうぞ。

 

赤ちゃんがいるのに音を立てないのは難しい。だけど酸素ボンベを使って赤ちゃんを小さな箱に閉じ込めることで対処していた。怪我をしても大声を出せないし、会話はほぼ手話。歩く時は音が出ないように裸足。とにかくこれほどセリフが少ない映画はないだろう。

 

1作目が大ヒットしたことで、続編を作る予定がなかったジョンに依頼があったそう。それで新たに2作目のシナリオを書いたとのこと。エミリー・ブラントによると、ジョンには3作目の構想もあるそう。そう言えば続編ができそうな終わり方だったと思う。3作目ができたら嬉しいなぁ。

 

最近のボクはジョン・クラシンスキーが演じるジャック・ライアンのドラマを追っかけ中なので、どうしても彼がジャック・ライアンに見えてしまう。まだまだドラマを見るつもりなので、しばらくは彼がジャック・ライアンにしか見えないだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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