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高羽そらさんインタビュー

16歳のボクは何が怖かった?

1970年代に活躍したピンク・フロイドという伝説的なバンドがある。当時はプログレッシブ・ロックと呼ばれていて、キングクリムゾンやイエスというバンドもいた。ボクは中学生の頃からピンク・フロイドの大ファンで、彼らのアルバムを聴きまくっていた。なかでも大好きなのがこのアルバム。

 

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『狂気』という作品。原題は『THE DARK SIDE OF THE MOON』というタイトル。このアルバムがリリースされて今年で50年になる。ボクはまだ10歳だったので、このアルバムを手にしたのはそれから2〜3年先のこと。

 

それでもLPレコードが擦り切れるほど聴いて、今でも完璧に脳内再生できる。深夜に部屋の明かりを消してヘッドフォンでこのアルバムを聴くと、どこか異世界にぶっ飛んでしまうような気持ちになる。

 

さて、その50周年を記念して、様々な企画が用意されている。その第一弾として昨日リリースされたアルバムがこれ。

 

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ピンク・フロイド 『狂気:ライヴ・アット・ウェンブリー1974』という作品。1974年にロンドンで開催されたライブ音源を、リマスターして再版した作品。ボクは映像でも見たことがあるけれど、アルバムの曲が完璧に再現されている。

 

今もこのライブアルバムを聴きながらブログを書いている。もし『狂気』を知らない人がいたら、是非とも体験してほしい。まずはスタジオ録音版を聴き込んで、このライブ音源を試すといい。そうすれこのバンドの凄さを理解できると思う。

 

さてこのアルバムを聴きまくっていたころのボクが、最も恐ろしいと感じたホラー映画があった。何も知らずに一人で映画館に入って観た。当時のキャッチコピーは『決して一人で見ないでください』だったのに。そして映画館に入ったのを後悔したほど怖かった。

 

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2023年 映画#51

『サスペリア』(原題:Suspiria)という1977年のイタリア映画。久しぶりにこの恐怖を追体験したくなって、恐々ながらも観ることにした。ドイツにあるバレエ学校に入学するためにアメリカからやってきたスージーが主人公。

 

有名な作品なのでストーリーはいいだろう。このバレエ学校は実は魔女が経営していたというもの。教師たちは魔女の一味で、20世紀初めに死んだはずのエレナ・マルコスというのが魔女の親玉。マルコスまだこの学校に存在して呪いをかけていた。

 

さて久しぶりに観た感想。

 

あれ? 16歳のボクはなぜあれほどこの映画が怖かったんだろう? 全くわからない。

 

怖がらそうと音楽や雰囲気で演出しているけれど、血液は嘘っぽいし、殺戮シーンも雑。偽物なのが見え見えなので、ちっとも怖くない。むしろ失笑してしまった。ストーリーもいい加減で、展開が遅いので途中で眠くなった。だけど当時は、これでも怖かったんだろう。

 

つまり現代の作品が当時よりもっと、もっと刺激的になっているからだと思う。CGは現実と間違うほどリアルだし、物語のテンポ感もかなり早い。観客を飽きさせないように、次々とストーリーが展開していく。

 

そんな作品に慣れてしまったので、1977年の映画がまったりと感じてしまうようになったのだろう。だから最恐作品だと思っていた記憶が、あっという間に過去のものになってしまった。そう思うと今のホラー映画やアクション映画はエグい。たまに古い作品を観てイメージを上書きしておかないと、固定観念に影響されてしまうかもしれないなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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