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高羽そらさんインタビュー

『未知との遭遇』が『エイリアン』へ

『未知との遭遇』や『E.T』という作品は、宇宙人と人類の交流を描いたもの。

 

一方『エイリアン』や『プレデター』に登場する宇宙人は猛獣のような生物。『インデペンデンスデイ』や『宇宙戦争』のように、圧倒的な軍事力で地球を制覇しようという宇宙人映画もある。

 

ある映画を観て、最初は『未知との遭遇』系の作品かと思った。ところが途中から一気に『エイリアン』系の作品へと暴走する映画だった。

 

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2023年 映画#72

『NOPE/ノープ』(原題: Nope)という2022年のアメリカ映画。これは観る人によって賛否が大きく分かれる作品だと思う。最低の評価だと、全く訳がわからないという感想になるだろう。だけど視点の置き所によっては最高の評価を出す人もあるはず。

 

ボクの感想はその中間かな。冒頭のシーンから主人公の父が死ぬところまでは心臓がバクバクした。だけど中盤は中だるみであくびの連発。でも後半はかなり画面に釘付けになった。とまぁ、評価が難しい作品だと思う。

 

写真でわかるように、巨大なUFOが襲いかかってくる。このUFOは最初は雲に擬態していた。空に浮かぶ雲と区別がつかない。他の雲は大気の流れで動くのに、この雲は動かない。それでUFOだとわかる。

 

ただしネタバレすると、このUFOは宇宙船じゃない。これそのものが巨大な有機体だった。本当の姿はクラゲの化け物のようで、人間や動物を吸い上げて食べてしまう。まさに『未知との遭遇』が『エイリアン』へと変化するような作品。

 

この作品が難解なのは、過去に起きた出来事を絡めてあるところ。あるテレビ番組で、チンパンジーを使ったコメディ作品があった。ところが番組の収録中にチンパンジーが興奮して出演者たちを殺してしまう。これと似た事故が2009年に実際に起きているそう。

 

映画のストーリーに、このチンパンジーの暴走は直接的な関係はない。ただチンパンジーの暴力と、人間を食べる宇宙人の姿が重なる。主人公はハリウッド映画で使用する馬の調教師。だから動物に対する扱いを理解している。

 

馬の扱いに関していえば、人間が守べきルールがある。大きな音を立てない、真後ろに立たない等。そしてこの映画の宇宙人にもルールがある。『目を合わせてはいけない』というルール。

 

このチンパンジーの暴走事故が挿入されていることで、この作品の評価が分断されているように思う。なぜならかなり印象的なシーンだから。このチンパンジーのシーンは、ホラー映画そのもの。かなり怖い。だからこそ心に残るので、本編との付き合わせが気になってしまうのだろう。

 

とても不思議な作品だったけれど、ボクは嫌いじゃない。中盤のだらだらした雰囲気がなければ最高の作品だったと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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