わたしの不思議体験 最終回
この企画は、今回で最終回にしようと思います。ですので、私が最も不思議に感じていることを最後に書きたいと思います。
今まで読まれた方はお分かりだと思いますが、この企画に関しては体外離脱や明晰夢の体験をほとんど書いていません。もしそれらを書けば、Vol.100くらいまでは余裕で書けると思います。確かに今まで書いていないことで、面白い内容もあります。
例えば、『ゼロの物語』に登場するナイトスクールに関することです。物語に書いていませんし、ブログにも書いていない部屋があります。物語のイメージに合わないので公表していませんでした。
しかしある日、妻が明晰夢の話しをしてくれました。ナイトスクールの夢だったのですが、面白い部屋に行ったと言います。聞いてみると、驚いたことに私が誰にも言っていなかった部屋と全く同じだったのです。和室なのですが、その部屋の雰囲気や状況が笑っちゃうほど同じです。まぁ、そんな話題も書き出せばいくつもあります。
でもあえて、体外離脱や明晰夢での体験をこの企画では書かないようにしていました。
その理由のひとつは、私が体外離脱や明晰夢を不思議体験だと思っていないからです。覚えていないだけで、誰もが経験していることです。何か特別な体験だと感じて欲しくなかったので、それらの体験を除外することにしました。
もうひとつの理由は、それらの体験が私の意識下での体験だということです。体外離脱や明晰夢は、私の潜在意識の世界でもあります。それらの体験が私にとって重要であっても、他の人にとって価値があるとは限りません。面白おかしく書くことで、むしろこうした体験の見本のように思われてしまい、ある種の固定観念を押し付けることになるかもしれません。
ということで、できる限り日常生活の中で不思議だと感じたことを中心に書いてみました。思い出せば他にもあるかもしれませんが、今のところはネタ切れですね。そこで最終回は、今の私が最も不思議体験だと感じていることを書かせていただきます。
その不思議体験とは、この世に生まれたことです。
この現実世界ほど不思議な世界は、他に無いと思います。過去生の記憶を全て葬り去って、この世界で初めて意識を持ったように装っています。そして肉体に閉じ込められた「自我」を自分だと思い込み、他者と分離した存在だと信じています。
もし全てがひとつだとしたら(私はそう確信していますが)、これほど滑稽で不思議な世界はありませんね。自分と他人が別人のフリをして、その関係で一喜一憂するのですから。喜びや楽しみもあるでしょう。でも、怒りにかられて相手の命を奪うこともあります。戦争という大量殺人さえ起こすのがこの世界の住人です。
もしかしたら、私たちは不思議体験を求める必要がないかもしれません。なぜなら、この現実世界ほど不思議な世界は存在しないからです。そして心の底から現実世界が不思議であることに気づき、自分が今まで必死にやっていたゲームに大笑いすることができるのなら。
その時、私たちは新しい世界に旅立っていくのかもしれませんね。
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