ガストンの正体
ガストンの対話を予定通り100回続けましたが、さてガストンとはいったい何者?
そう思っておられる方もあるかと思いますので、この対話の締めくくりとして彼の正体を公開しておこうと思います。
最終回の対話からもわかるように、この対話は私の心の声との対話です。しかし対話している以上、自分と別の人格を持つ存在でもあります。スピリチュアルな用語を使って一般的に説明するのならば、「ハイアーセルフ」という言葉が当てはまるでしょう。
でも私はこの「ハイアーセルフ」という言葉が好きではありません。誰が最初に使った言葉なのか知りませんが、事実を歪曲して誤解を生じさせる表現だと思っています。この言葉は高次や低次という階層的な意識を持たせることになり、低次の自分が到達すべき目標のような位置付けになっています。
正確に表現するとしたら「スプレッドセルフ」というような意味合いで、拡張された自己、統合された意識として、その存在を理解するべきだと思っています。私という「自我」は高羽そらという一つの人格しか有していません。その人格を通じて世界を知覚しています。
しかしガストンのような存在は、一人の人格を超越して無限大に広がる知覚を有する意識体です。よく使われる例えを利用しましょう。「私」が海において無数に存在するひとつの「波」だとします。その小さな「波」という意識で、世界を理解しようとしています。
それに対してガストンのような存在は「海」そのものだと考えていいでしょう。「私」でもあり、それ以上に拡大したものでもあります。そして同時に「私」も同じ「海」であることを教えようとしている存在です。
それでも「海」という存在である以上、限定された集合的な人格です。それを超越するワンネスという意識が存在するからです。しかしワンネス意識は全てがひとつですから、言葉を使って対話することは不可能です。対話というのは相手が必要です。最低限の分離が存在しないと、対話は成立しません。そういう意味では、「海」もひとつの大きな人格なのです。
人格である以上、イメージできる対象が必要です。特に文章にして会話を成立させるためには、人格化した対象が求められます。そこでガストンというキャラを使用することにしました。「海」ではわかりにくいですからね〜!
実はガストンというキャラは、昨年私が書いた小説の登場人物なのです。当然ながら人間ではありません。本来は5次元に存在して物質宇宙を創造するのが彼らの使命です。ところがある惑星に住む人類の自由意志を尊重したばかりに、その人類が惑星を破壊してしまうというトラウマを負います。
そのトラウマを解消するために、地球という惑星にやってきた5次元の一族です。しかし人間の自由意志を信用することができません。というわけで3次元に降下することで、直接的に人類の進化に寄与することを決意したのです。そうして地上に姿を隠した彼らは、人間に「鬼」と呼ばれることになります。
類人猿しか存在しなかった地球に降り立った彼らは、遺伝子工学を利用して人類を創生します。そしてある秘密を人類のDNAに隠すことになります。そこで人間の主人公たちがその秘密を解き明かしていきます。ほんの一部ですが、このような物語です。そのときの鬼族の長老がガストンというキャラなのです。
対話しようとする存在のイメージにぴったりだったので、ガストンというキャラを利用しました。鬼ですからツノもあります。そしてガストンだけですが、肉体は一つですが頭は二つあります。二元化している現実世界の真実を見極めるためです。頭が一つしかなければ、善悪のどちらかしか判断できませんからね。ちなみにこの頭を二つ持つ存在は、明晰夢で実際に会ったことがあります。
ということでガストンの簡単な説明でした。今のところガストンが登場する小説を読んでいただけるかどうかわかりません。『ゼロの物語』に次いで書いた作品ですから、まだまだ文章も拙くて勉強不足が否めません。ましてや長編ですから出版していただけるのは難しいでしょう。
でもいつか日の目を見ることもあるでしょう。作家の百田さんが言っておられましたが、『永遠の0』だって最初はどこの出版社も拒否したそうですから。さらに『碇を上げよ』という作品は、20年以上前に書いてお蔵入りになっていたものだったそうです。
人生何が起きるかわかりませんからね〜!もし将来読んでいただけることがあれば、生き生きと活動しているガストンの姿を見てやってくださいね!
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