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富山地方裁判所で下された 「動物虐待事件」の判決を皆さんはどう思われていますか?

先月、富山地方裁判所で下された

「動物虐待事件」の判決を皆さんはどう思われていますか?

虐待事件が起きたのは、今年の5月29日の事。

無職の新村健治被告(52)は他人の飼い猫を連れ去り

虐待し死なせたとして、器物損壊と動物愛護法違反の罪に問われました。

17日の判決公判では、富山地裁高岡支部(梅沢利昭裁判官)は

懲役8ヶ月、執行猶予4年を言い渡しています。


公判中、「十数匹の猫を殺した」とも供述している新村被告。

今回の事件では、近所の男性が飼っていた雄の猫1匹を持ち去った後

金属製の捕獲機に入れたまま5月23日まで食事を与えずに衰弱させ

最終的にはプラスチック製の棒で腹部を何度も突き、死亡させています。

 

わんちゃんやねこちゃんと暮らしている飼い主さんにとっては

もはや「ペット」ではなく「家族」です。

無罪に殺されたら、許せません。

 

しかし、この事件も「実刑判決」には至っておりません。

それは、どうしてなのでしょうか?

 

動物愛護法上でも、動物は「命あるもの」と明記されているため

単なる「モノ」とは区別されているといえるでしょう。

身勝手に殺傷すれば刑事責任を問われ、場合によっては民法でも

慰謝料などの請求も認められています。

 

しかし、法律上は「器物」です。

現に、飛行機などには一緒に座席で乗れません。

航空会社によっては、機内に持ち込めますがほとんどは貨物の中です。

飛行機の音に耐えられなくて、死んでしまう子もゼロではありません。

 

 

今回の事件で、法廷で裁判官は

「法律上、動物は人として扱われないが、飼い主にとっては

 まぎれもなく家族の一員。責任の重さを忘れないようにしてください」

と被告にさとしました。

 

被害者となった飼い主さんやねこちゃんの気持ちを考慮したこの言葉。

心に響くとともに「器物扱い」から法律を変えていただきたいと思います。

 

僕たち獣医師も「動物医療」のみしか医療行為を行えません。

例えば、飛行機内で「お医者さんはいませんか?体調が悪い方がいます」

と言われたとします。

すごく悩むのです。

(実は、動物医療は人間のお薬などを使用している為に

 大体の事は予想がつきます)

 

今は、経験がないですが…

いつか、そのような場面にあってもおかしくはありません。

その時、どうするべきなのか?

 

 

ペットも人間と同じ「命」の扱いになる

日本を切実に願います。

 

 

#飛行機#虐待#裁判#器物破損#動物愛護法#命#動物虐待#実刑判決#執行猶予#獣医師#動物病院#佐藤貴紀

 

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佐藤貴紀|さとうたかのり(獣医師)プロフィール

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佐藤貴紀(さとうたかのり)
生年月日:1978年2月6日生まれ
血液型:A型
出身地:東京都町田市出身

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