愛犬に「生肉」を食べてはいけないものはてん!?
生肉はヘルシーだと
牛や鹿肉など生で食べさせている飼い主さんがいます。
何でもかんでも「生」で食べさせていいわけではありません。
わんちゃんに絶対食べさせてはいけない
「生で与えてはいけない食べ物」があります。
ここで、ご紹介する食べ物は
絶対に与えないよう注意してください。
1)生の豚肉
生の豚肉には「トキソプラズマ」という
寄生虫が潜んでいる可能性があります。
トキソプラズマにわんちゃんが感染しても
免疫機能が正常であればほとんど症状を
示さず経過します。
豚肉は加熱することで寄生虫を死滅させることができます。
もしもどうしても、少量のみ与えたいという場合は
必ずしっかり熱を通してから与えるようにして下さい。
2)生卵の白身部分
生の卵白部分には、「アビジン」と
呼ばれる成分が含まれています。
このアビジンはビオチンと結合することで
吸収を阻害してしまう恐れがあります。
つまり、ビオチン欠乏症に陥る危険性があるのです。
ビオチン欠乏症を引き起こすと皮膚炎や脱毛などを
発症することもあるため、わんちゃんの健康に
悪影響を与えかねません
生の卵白は与えないようにしましょう。
3)生魚
スーパーなどで販売されているお刺身に関しては
基本的に食べても問題ないと言われています。
しかし、生魚にはアニサキスやクドア・セプテンプンクタータという
寄生虫が潜んでいる恐れがあります。
こうした寄生虫に感染してしまうと、腹痛や嘔吐、下痢といった
症状の他に、腹膜炎などの症状を引き起こすことがあります
また、チアミナーゼという酵素が含まれている為
摂取し続けると「チアミン欠乏症」を発症する恐れもあります。
食べさせてはいけません。
大きく分けるとこの3つです。(他にもあります)
わんちゃんにとって毒性の高い成分が
「無毒化」されるケースが多いと言われていますので
生で食べさせるのはやめましょう。
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