ねこちゃんの「食性」について
食性とは、動物たちが食べ物を摂取する習性を意味します。
実は、ねこちゃんとわんちゃんとでは。食性は違います。
どう違うのでしょうか？
ねこちゃんは、「完全肉食動物」です。
実は、わんちゃんも同じ「食肉目」に属します。
しかし、わんちゃんは肉が多めの雑食なんです。
そのため肉や魚だけでなく、パンや野菜なども喜んで食べて生きています。
ねこちゃんの場合には、肉や魚がほとんどです。
そのため犬と猫では、消化管の構造も異なります。
小腸の長さを比べると、猫の小腸は犬の半分しかありません。
驚きですよね。
もちろん、必要な栄養もわんちゃんとは違います。
ねこちゃんにとって、タンパク質を取ることは大変重要です。
食事などから摂る必要がある「必須アミノ酸」は
ロイシン・イソロイシン・アルギニン・ヒスチジン・リジン・メチオニン
トリプトファン・フェニルアラニン・スレオニン・バリン・タウリン
の１１種類もあります。
また、タウリンが不足すると、目や心臓に影響が出ます。
キャットフードには適切な量の「タウリン」配合されているのが目に入ると思います。
この「タウリン」は実はドッグフードには配合されていないんです。
よくパッケージに
「猫にドッグフードを与えないで下さい」と注意書きがあるのは
これが理由なのです。
もちろん、犬にキャットフードを与えるのもよくありません。
動物タンパクのほかに、ビタミンAやナイアシンも
多く必要とする動物がねこちゃんです。
雑食性の人間や犬は、緑黄色野菜に含まれるカロチンをビタミンAに
体内で転換することができますがねこちゃんはできないんです。
そのためビタミンAそのものを食べ物から取ることとなります。
これらは、キャットフードをと食べていれば
不足したり過剰になったりする心配はありませんので
フードをきちんとまず、食べさせる事が、栄養をとる上で
もっとも必要な事です。
