ねこちゃんにミネラルウォーターを与えると結石ができるのは本当!?
よくこんな言葉を耳にした事がありませんか?
「ねこちゃんにミネラルウォーターを与えると結石ができる」
これは真実なのでしょうか?
実はそう単純な話ではないんですよね。
ご説明しましょう。
ねこちゃんで多いとされている「無菌性」の「ストラバイト結石」は
低マグネシウム-リンの療法食を与え、尿を酸性(pH6.5未満)に傾けること
で予防につながるとされています。
また、ねこちゃんの腎結石と尿管結石の90%以上を占めるとされる
シュウ酸カルシウム結石は、過剰なタンパク質の摂取を避け
尿を希釈(尿比重1.030未満)して酸性に傾くのを避けることで
予防につながると言われています。
ストラバイト結石の場合とは逆に、尿を酸性(pH6.5未満)に
傾けるような療法食は避けることが推奨されているのです。
よって「結石の種類」によって予防法や注意点が
全く変わってしまうのです。
マグネシウムを含んだ
「ミネラルウォーターが結石の原因になる」という事は
正しいとも間違っているとも断言はできないのが正直のお話でもあります。
確実に言えるのは、猫の飲水量が増えると尿の相対過飽和度(RSS)が低下し
結石ができにくくなるということです。
これはおしっこが薄くなって中に溶けている成分がくっつきにくくなり
結晶化しにくくなるという意味です。
つまり、「飲水量が少ない=結石リスク増大」と
いうことはハッキリ言える事です。
これらの事から
ねこちゃんがたくさん水を飲んでくれるように
できるかぎりの工夫をして
病気を予防してあげて欲しいですね。