月々39,800円
今更ながらでありますが、
僕はいわゆる「ソクドク」です。
僕が弁護士になった2009年ころは、
東京でソクドクしても、食っていけないなどと、誰もが口をそろえて言っておりました。
ここまでやってこれたのは、仕事をくれる依頼者や、ご指導いただいた先輩弁護士の方々、その他多くの支援者のおかげであると、
常々感謝しております。
さて、それはそうと、
実は、弁護士業というのは、売り上げさえ上がれば、事務所経営はさほど難しくない。
なぜなら、仕入れがないため、経費がほとんどかからないのである。
そんな弁護士業にあって、
大きな固定費は
①事務所賃料
②事務員の人件費
である。
とくに、見栄を張っていいところに事務所を借りてしまうと、①が非常に大きくなり、事務所経営を圧迫する。
僕のように、雑居ビルに一室を借り細々とやっていく分には、①もたかが知れているし、②についても、事務員はバイトなので、さほど金はかからない。
そんな中、①②に加えて、僕の事務所経営にあって、三番目に大きな固定費がある。
そして三番目に大きなこの固定費は、何の生産性もなく、僕はつねづね不満を募らせていた。
弁護士会費である。
弁護士会費は登録年数に応じて増えていく仕組みになっており、
僕の場合、1年目の弁護士会費は月1万数千円程度だったと思うが、
登録から8年近くたった現在では、毎月39,800円の会費が引き落とされる。
それでいて弁護士会は何の役にも立っていない。
役に立っていないどころか、今般キャバクラユニオンから申し立てられた懲戒請求に対して、
2週間以内(事務所に届いた日から数えると11日以内)に答弁書を出せなどと言ってきた。
役に立たないだけなら我慢もしてやるところだが、
一方的に2週間と期限を切られたことにはさすがに腹が立つ。
「忙しいので2週間では書けない。期限を伸長されたい」旨の上申書を送ろうとしたが、
東弁総務課の職員は
「原本をもってきてください。ファックスは受け付けておりません」
の一点張り。
そんなものはそちらの勝手だと、とりあえず上申書をファックスで送りつけ、
設定された期限を5日過ぎて、ついに今日、答弁書の提出に至った。
キャバクラユニオンの懲戒請求書は、
内容がスカスカの、ほぼ僕のブログを引用しただけのものなのだが、
一切自分たちに都合の悪い事実を書いていないため、
それを逐一こっちが書面にしたためなければならず相当時間がかかったうえ、
答弁書の量も14ページにのぼった。
さて、答弁書、乙号証各1通を総務課に持っていくと、
総務課の職員は5通提出しろという。
綱紀委員会の回し読みのために、なんでこっちがそんなことしてやらにゃならんのだ、
そんなものは総務課でコピーを取りなさいといって断ると、
総務課職員は不満顔で、
「皆さん5通出していただいている」
みんながそうするから、お前もそうしろ、などという理屈にならない理屈を弁護士会館で聞かされるとは思わなかった。
どうも弁護士会館の職員もそこら辺の役所の小役人と変わりがないようだ。
僕の口座から毎月引き落とされている会費があの職員の給料に使われているかと思うと、
あらためて、弁護士会は本当に必要なのかと思ってしまう。
(中を見渡してみると、職員の数は本当に多いうえ、何をやっているのやら分かったものではない)
そんなこと知るかといって答弁書、乙号証各1通を置いて帰ってきた。
総務課職員は、
「おっしゃったことは逐一メモに残す」
だそうだ。
さて、これから綱紀委員会とも喧嘩をせねばならんのだろうなと思う。