2012 3月 02 | 吉田拓矢(シンガーソングライター) official ブログ by ダイヤモンドブログ

アルバム「マザーソングス」全曲紹介！！

投稿日：03.02.2012｜カテゴリー：日記

ついに発売となりました、アルバム「マザーソングス」！！

もう既に、聴いたよって言う人もちらほら。んで、効いたよって人もちらほら（笑）！！

音楽っていうのは、聞く人の感性によって、いかようにも変化していっていいものだし、

それぞれの解釈で意味を持たせていいものなので、「参考までに」ということで読んでくださいね。

それでは、全曲紹介していきたいと思います。

是非、アルバムを聴きながら、読んでみてください☆

１・ファイティングポーズ

この曲は、もうライブではお馴染みの曲となりました。YouTubeとかでもアコースティックバージョンが聴けます。

「勝ちたいんだ　この場所で」という最後のフレーズに集約されているように、

ゆるりとした現状をぶっ壊して前に進もうとする歌です。

どんな格好でもいいから、戦う姿勢、すなわちファイティングポーズを常にとっていきたい。

続けるということに意味がある。続けていくこと自体が勝負なのかもしれない。

僕自身、この曲に救われたことが多々あるなー（笑）。

２・願わくは君の笑顔から

ちょうど、去年の３月１１日の前後で書いていた曲。

メロディーだけはずっとあって、歌詞をどうしようか考えていたときに震災が起こりました。

あのとき、日本が暗く沈んで、なにかしなきゃって思ったときに、

「よーし！戦おう！！がんばろう！！」って決意したとたんに、少し、ほんの少し自分の顔に笑みが浮かんだ。

沈んでいる人のところへ行って励ますと、そのひとも笑顔になった。

少しずつ、何かが変わっていくのを実感しました。

みんなもそんな経験したんじゃないかな。

そんな経験から書き上げた「願わくは君の笑顔から」。

笑顔から全てがはじまる。

３・勇気

実は、すごい落ち込んでいるときに書いた曲（笑）。

自分の悩みや苦しみを、どうしても解決できなくて、悶々としているとき、

いろんな人に相談したりして、一時は気分も前を向くんだけど、

一歩外に出たとたんに、街のクラクションや埃っぽい風に掻き消されてしまう。

こんなことの連続が一日の中にたくさんあって、これはみんな同じなのかなって思って曲にしたくなりました。

困難の中にこそ輝く自分がある。そう自分に言い聞かせた歌。

４・ワスレナビト

クレジットを見て頂くと分かるかと思うんですが、これはアレンジャーの健吾氏作曲。

この曲の詩を書くにあたって、プロデューサーと相談していたときに、

「今だからこそ、会うべき人が入るんじゃないか」というキーワードがあって、

それにものすごくシビれたというか。

誰しもが心のなかにずっと引っかかっている、いつも思い出してしまう人がいるんじゃないかな。

すごくすてきな歌になりました。

あなたが今一番会いたい人は、誰ですか？

５・Starting Over

曲というのは、何日も費やして書くものもあれば、たった１時間くらいでできてしまうものもあって。

このStarting Overは後者の方です（笑）。こういう楽曲は、だんだん十八番になってきましたね（笑）。

サビの突き抜け感というか、アッパーな感じは本当に我ながらよくできたと思います（自画自賛）。

人は何度でも何度でも、やり直せる。その場所から飛び立つことができる。そんな曲です。

この曲も、「願わくは〜」と同時期にかいていた曲。

６・君といる世界は素晴らしい

普段、街を歩いていて、「あ、いいな！」と思う言葉やフレーズを見つける瞬間があります。

サビのコードの感じや、「君といるこの世界は素晴らしい」という歌詞は、街に落ちていた一つ一つを拾い集めて来たもの。

何の曲で、だれのフレーズかも全く分からないし、もしかしたらまったく違うコードや言葉かもしれないけど、

ぼくにはその時、そう聞こえて、さらに自分の中で消化して、加工して、作品にしました。

全てのアレンジがお気に入りなんだけど、個人的にこのアレンジはずば抜けて好きです。

「君といる世界は素晴らしい」。本当に本当にそう思うよ。

７・Continue

メジャーデビューシングルタイトル曲。それだけでも思い入れの深い楽曲ではあります。

これも確か、ギターのコード進行からつくったのかな。サビの部分だったかな。

歌詞カードを読むと、まあなんというか、文字が多い（笑）。溢れんばかりの想いだったのですね（笑）。

その辺は作詞家の松井五郎さんにもやんわり指摘していただきました（笑）ありがとうございます！！

これ書いてる時、なんか、畳み掛けるように吐き出したい！！そんな感じでした。

パーカッションの高橋君と二人で、毎日毎日リハーサルスタジオに籠って、東京中のライブハウスに出演して、

帰り道、重たい荷物背負いながら、俺たちにこの先はあんのかな？なんて、しょうもないこと考えて（笑）。

でも、振り返ればいつもTo be continued・・・だったですね。

「今はただ　選んだやり方で　前に進め」これが僕らの心の中にドカっと腰を下ろした原動力でした。

それはこれからも、きっとそう。

８・考えるんだ　考えるんだ

これもプロデューサーの一言にインスパイアされた曲。

小林P「『考えるんだ　考えるんだ』という曲をつくってください。」

僕「？？？」

というやり取りからはじまり（笑）、でもこのタイトルにあるように、「考えるんだ」という言葉が２回つづくところにピンときたんです。

人は皆、誰かに愛されていたいし、抱きしめてほしい。それは甘えとかではなく、本能で。

いろんな人と話してて、僕もそうかもしれないけど、言葉の端々に「認めてほしい」「分かってほしい」という気持ちが現れるんですよね。

酒飲むと特にそう（笑）。

だから、ずるいやり方ではなくて、考えて考えて考え抜いて、手に入れなきゃいけないんじゃないかなと思ったんです。

もしかしたら、人生ってのはそのためにあるんじゃないかと思ってしまうくらい。

理解や愛を示してもらえたら、それだけでなんと幸福なことか。

だから、それが欲しいなら、相手や、物事や、自分のことや、いろんなことを、　考えるんだ　考えるんだ。

９・コタエハナクトモミチハアル

１＋１＝２とか、僕らが教わってきたことには全部答えがあったのに。

社会に出る為の学校で、その為の勉強なんだからちゃんとやんなさい！って言われてきたのに。

正解なら、だれかがマルをくれたのに。

一歩外に出たら、答えのないことばかり。初めて覚えることばかり。

日本語がしゃべれて、読み書きできりゃ、もうそれでいいんじゃないかなって思っちゃいますね（笑）。

とにかく、ぼくらの目の前にはいつも答えがない。答えがないのに、見定めた道はずっと続いてる。

自分が外れない限り、ずっとずっと続く。

これはもう、そのまま受け取ってもらいたい。

「さあゆこう　答えはなくとも

僕らの前には　道がある

光はなくとも　夢とは違っても

僕らの前には　道がある」

さぁ　ゆこう。

１０・ほころび

ネガティブな意味と、ポジティブな意味とが共存する言葉があります。

「ほころび」もそのひとつ。

言葉の裏側に潜む、そういったギミックをあやつるのも、作詞の醍醐味じゃないかなと思います。

ほつれを意味する「ほころび」からはじまり、笑顔を意味する「ほころび」変わり、

最後には花のつぼみを意味する「ほころび」に変わる。

そんなギミックと、このアルバムを締めくくるにふさわしい世界観を、

最後にゆっくりと味わってください。

いかがでしたでしょうか。

以上、アルバム全曲紹介でした。