五郎の石の家
拝啓 けいこちゃん
父さんは
誠意を見せるために
丸太を全部売ってしまったわけで
今度は石を積み上げて
石の家を建てたわけで
もう5番目の家になってくると
父さんも
すっかり富良野の人に
なっていたわけで
馴染みすぎて
このまま
ポストカードにしても
バレないんじゃないかと思われ
そんなことを
考えているうちに
父さんは
また石を拾いに行っていたわけで
拾ってきた石に
嬉しそうに
落書きをしていました。
父さんは
シュウのことを
随分と気に入っていたと思われ
だけど僕には今初めて少しだけ
あの時の父さんの気持ちがわかる。
うふ。
師匠、宮沢りえちゃんが。
( ̄∇ ̄)
丸こい石を親分に見せる仕事なんじゃ。