プロになるために自分とプロのことを知る
これはあくまで私の見解なので、違う方は違う、で良いと思うのですが
たくさん、「ヘアメイクの仕事をして成功したい」とか「芸能人のように有名になるにはどうしたら良いですか?」とか
メッセージなどをいただきます。
好きを仕事にしたくて、あるいははじめたばかりの駆け出しの方からのありがちなNGメッセージに、わたしなりに思ったことを書いていきます。
1・「成功したいんです!」
「成功」って何をもっていうか?
これは、有名になることなのか、お金をたくさん稼ぐことなのか、クライアントに信頼されて仕事を得続けることなのか。
自分のタイプや能力によっても変わってきます。寡黙だけれどスキルピカイチの信頼がおける職人なのか、頭の回転が早く、外見に華がありメディアに出る方なのか・・・そして目指す方向性の向き不向きもあると思います。
努力でなんとかなるものもあれば、なんとかならないものもあります。
まずはそれをよく考えることです。私は答えはあげられません。やりたいことだけではなく、まずは自分の適性を知ることから始まると思います。
したいことは決まっているけれど自分のことを知っているというアピールができる方は案外いないのですよね。
2・「ブレないために、やりたくない仕事はうけないほうが良いんですよね?」
これって「自分を持とう!」とするときに陥りがちだとおもうのですが、プロじゃないとおもうんです。いや、すでに成功されていて、お仕事を選べる立場でもうこだわりや理論が確立されている方はもちろん良いと思うのですが
売れていないうちにこれをやると、相手にはされない気がします。
プロは、お金をいただいてクライアントを満足させることが仕事。お仕事を選べる方は、すでに自分の確立したものを発揮するだけで満足していただけるモノやコトを納品することができるのです。実力がないのに「私は〜〜〜と思っています!」とクライアントの意にそぐわないことを突然語り始める方、たまにお見かけします。
本当に成功していく方は、仕事を選ばないけど自分は持っているんです。自分が駆け出しだということを自覚しているから、「検討します」のような上から目線の言葉遣いにもなりません。「ありがとうございます!やらせてください!お願いいたします!」の姿勢の方が多いと思います。
3・「なんでもするので使ってください、教えてください」
これは、プロからすると、大変迷惑です。
アシスタントなどを募集している場合はともかくとして。
だいたいが、全く動けないうちに1日が終わると思いますし、教えるほうも正直一人でやったほうが早く終わると思うのです。
仕事の現場なので、アシスタントにとって練習みたいに思われるのは困りますし、教える手間、責任をとらなくてはいけないプレッシャー・・・など考えると、本当に学校じゃないけれど授業料をいただかなくてはいけません。
アシスタントに入る=アルバイト料がもらえる、と思っている方の多いこと・・・
特に、コスメ、美容関係は、学校で勉強したことが無い方でも簡単にできると誤解されていることがとても多いのですが、無勉強で現場に入ることはまずあり得ませんので、まずは知識を身に付けることからはじめましょう。
と、まぁたくさん書きましたが・・・
あくまでも私はこういうメンタルのあり方で今日までお仕事をしてきたよ、というだけのことです。
きっと、もっと寛大なヘアメイクの先生もいらっしゃると思います!
私はコネもなければ事務所に入ったこともなく今日に至っていますので、営業もなにもかも自分でやってきました。
アラサーから本格的に美容のお仕事をしようと思ったら、18歳で学校に入って20歳から美容のお仕事ができる方と同じ速度で勉強したり仕事をしたりしてはいけない、30歳過ぎた頃には教えるほうに回らなければ、と思っていたのです。
何をするにも遅すぎることはないけれど、無駄に遠回りする必要も無いと思います。
1年前の自分と今を比べて、いつも進歩していられるように努力できたら素敵だなぁと思います!
長文を読んでいただきありがとうございます!
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