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焼印その後。



20171009-091557.jpg


焼印から二十日程が経過しました。


焼印部分は大きな瘡蓋となって周辺から剥がれ始め、瘡蓋が剥がれたそこは鮮やかな桃色の薄い皮膚になっています。


触れると、新しい皮膚の柔らかい感触と瘡蓋の固い感触の両方がして、なんだか不思議な感じです。死んだ皮膚と生まれたばかりの皮膚が、同じ場所で共存?というのかな…。違うかな。死んでも留まり続ける瘡蓋を、新しい皮膚がどきなさいと下から押し上げて剥がしている…そんな感じかな、なんて思ってみたり。


風俗のお仕事は休み休み、たまに出勤したら焼印箇所に絆創膏を貼って接客していましたが、最近は絆創膏を貼ると瘡蓋が剥がれてしまい膿むのでまっさら晒したままにしています。


そうすると様々な反応があって面白いんです。だいたいのお客様は、火傷を負った私を哀れんで可哀想に可哀想にと手厚く大事に扱ってくださいます。


その様なお優しいお客様の中に数名いらっしゃったのが、可哀想に…こんな傷物になって今後が大変だ、結婚相手を探すのが大変だ、。汚い物を背中に背負うことになるなんて可哀想に、と…そんなお言葉をおっしゃるのです。


私自身は『傷物』なんて言葉はいっさい浮かばず、楽しかった記憶しか刻んでいない焼印箇所だったので、そういう見方もあるのだと知りました。


先の可哀想という哀れみも本来は必要ないのですが、私自ら焼印を所望したとは流石に風俗のお客様には言い難いので、哀れんで下さるのだなぁ、私可哀想だったのだなぁとぼんやり思うようにしています。


被害者ぶる自分が気持ち悪いです。






『傷物』



体に大きな傷をこさえたら傷物と呼ばれ、嫁の貰い手もいなくなるそうなので、これからも傷をこさえていきます。焼印面白いんだもの。きっと焼印以外にも傷を作っていくんじゃないかな。


嫁に行く気は微塵もないけれど、これくらいの傷で嫁にできないと言う人なんかイヤですもの。ただ、もしもいつか恋人ができたら、このSMショーという免罪符のプレイはあまり良い気分ではないのだろうなとは思っています。見なきゃ、聞かなきゃいいだけなんだけどね。


もし恋人ができて、恋人さんにSMショーについて好ましくないお言葉が降ってきたら、すぐに別れちゃうな。SMは絶対に手放せないもの。それか付き合う前に確認する。


とはいえ、そんな傷物とやらの月緒さんを好いてくれる方なんて現れるのかしらね。




そんな事をお客様のお言葉をきっかけに考えたここ数日です。



焼印痕を付けた女が道後に向かうよ。

✩°。 ⸜(* ॑ ॑* )⸝


温泉、入れるのかな?

入れたらいいな。





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