母の年齢と……
ふと振り返れば、母が男に溺れていた年齢と同じになっていた。
当時、私は小学生で、撫で肩故にランドセルからトートーバッグに変えて、児童劇団に通い、そろばんと習字に通い、友達はいなくて、虐められっ子で、学校から帰ったら炊事家事洗濯をして、妹と弟の保育園へ電車に乗って迎えに行って、母や妹や弟に嫌われながら、暴力もありつつ、もう処女じゃなくて、小説と漫画とアニメにしか逃げ場がない状況だった。
四面楚歌という言葉を覚えたのも、母に「数年後、貴女は私に養われているよ」そんなクソ生意気な事実を言ったのもこの頃で、帯状疱疹と胃痛と頭痛で動けなくても「痛い」と言えず、「痛い」と訴えたとしても「嘘だ」「馬鹿なのに痛いのはおかしい」と言われ続けていたのもこの頃。
そして、母が付き合う男性は必ず我が家に住んでいた。
母が女になるのを目の前で見てドン引きしていたの。男に甘えて縋って抱き着いて夜になると喘ぎ声が聞こえるのね。親だと思っていた人が女になるのは子どもの私にはキツくて、毎日毎晩布団の中で声を殺して泣いていた。母からの愛を欲する私は微塵も与えて貰えず、欲望丸出しの気持ち悪い男には幾らでも優しく接して愛を注ぎ続ける母を見て悲しかった。
愛されたい人に愛されない空虚感はこの時に味わって、それからは誰を好きになっても諦めの気持ちを常に持つようになった。これがまた空回りとなる原因でもあるんだけど、愛される実感が得られないと辛いし、愛されるという自信を持って愛されなかった時も辛いし…..これ未だに上手く解消できないから大変。
とはいえ
長い長い年月が経過して
こうして当時の母と同じ年齢になると思うの。
そりゃ愛されたいわ
❀.(*´▽`*)❀.
まだまだ女じゃない
親云々の前に一人の女として愛されたいのは当然だわね。人生悟って恋愛を遠ざけるには早過ぎて無理だわ。
あの母の姿を見た
&
ビアン
というのもあって早々に結婚や出産は人生から省いたけど恋愛はしていたい。恋愛くらい全然するわ。いつだって誰かを好きになって、誰かを想って、誰かを特別にしたい。当時の母がしていた事はごくごく普通のことだったんだよね。
ただ、やり方が悪かった
……………のかなぁ
妹や弟達には影響が出ていないから、私だけが過敏に受け取り過ぎたのかな?それか私も妹や弟達同様に母に愛されていたら、こんな風にならなかったのかな?
なんにせよ
愛されたい気持ちはいくつになってもあるよね。今なら分かる。だけど当時は分からなかったよ。
当時の母と同じ年齢になって、私は当時の母と服の好みも髪型もお化粧も遊び方も仕事も生き方も何もかも違うけど、母が人に愛されたい気持ちを存分に抱えていた事だけは理解出来た。それは少なからず私にもあるから。
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そして私は
愛を欲して自滅する
そんな大人になりました
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