撮影のお話し
初めて在籍した風俗店の店内用写真はポラロイドカメラで撮影をしたものでした。
ポラの余白に源氏名を書いたら、透明ビニール素材の壁掛け収納ポケットに入れられるんです。多くの女の子達がポケットにおさまり、笑顔を来店されたお客様に向けているなかで、私は営業意欲皆無の不機嫌丸出しの仏頂面を晒していました。
というか、泣くのを堪えた顔がそれでした。
自ら始めたお仕事なのに気持ちがついて行けなくて、様々な怒りと恨み言を溜め込みまくった挙句の仏頂面。
それは店内パネルだけでなく、雑誌やスポーツ紙での取材を受けた時も同じ。取材OKにしているにも関わず、少しでも意に反した内容だったりすると全部顔に出ていました。
今は風俗媒体の撮影は一切していないので分かりませんが、当時はお店が事前に取材があると教えてくれず出勤をしたら取材が入っていたり、取材があるとだけ聞いていたら勤務時間内に五社も入っていたり、伝えられていた内容より過激だったりで、なんかもう全然楽しくなかったんです。
しかも全部
取材費無し
当時は断る事もできず、いい様に使われていたんですよね。媒体に出る事で確実にお客様を得やすくなるというメリットがあったので断らなかったのもありますが、取材費無しはどこのお店にいても同じでした。
今現在の風俗店は取材費をちゃんと出しているのかな?貰っていない子は絶対貰った方がいいよ。
取材での撮影はフィルムで、照明は白熱電球で、撮影用アンブレラがひとつふたつ。それ等を納めた大きな機材バッグを幾つも持ってお店に来ていたカメラマン。
そういえば取材終了後、素肌に白熱電球があたって火傷をした事がある。あれ、どちゃくそ熱いから、しまうのは最後の方だった気がする。
あと、使うフィルムの枚数が決まっていたのでシャッターを押す一回一回が貴重。女の子の一番を引き出してくれるカメラマンが多かった様な気がします。
そんなフィルム時代からいつの間にかデジカメへと移り変わり、ポラロイドカメラだった店内パネルもデジカメ撮影の物へと変わっていました。慣れない手つきでデジカメ撮影をするスタッフさんが多かったな。
そして、カメラの前で笑えないのは相変わらずでした。
そんなこんなで時代は流れ、今から六年くらい前かな
とある風俗店の撮影にて
笑う事を強制されなかった
そのままを写してくれた
笑わなきゃいけない事に疲れていたから凄く嬉しかった
そして
↑↑
これが二年ほど前かな
笑顔無し
そしてそして
↑↑
先月
目を閉じた
写真はこうでなきゃいけない、みたいなのが全く無いのが良いの。写真嫌いな私らしい姿。風俗嬢を長くやってきてやっとカメラの前でリラックスした顔ができるようになった。
私のままでいられるし、撮影した写真を何回も見れるなんて私にとっては物凄い事。そして何よりも、自分を好きになれるきっかけが酒井さんが撮った写真だった。だからこれからも活動をやめない限りは酒井さんに撮影をお願いしていきたい。これは風俗店では使わないけど月緒活動用の宣材で使いまくります。
ベトベトマニアが中止になって、コロナ超絶恨む残念至極で少し落ち込んでいたから、過去を思い出しつつベトベトマニア主催の酒井さんのお話しを綴ってみた。
入谷にあるスタジオME-CELL良いよ
オススメです
ショーの写真も修正が入っていないのに好きなのがいっぱいあるの。宝物。
次回の撮影は5月
いくつかお衣装を用意するんだぁ
楽しみ
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